バブルの生みの親グリーンスパンの警告
グリーンスパンといえば、「米国FRB」の議長を87年から2006年まで実に長期に渡り勤めたきわめて異例な存在であり、良くも悪くもバブル崩壊を”ほかのバブルを作って救済する”という独特の手法を続けてきた米国の金融政策市場では実に独特の存在として知られている人物です。
JPモルガンダイモンCEOも同種の発言
「FRB」の「金融政策」の巻き戻しで市場がどうなるかわからないと警告を発してきたJPモルガンのダイモンCEOもCNBCとのインタビューで、「債券価格は高いと考えている」と述べ、「バブルと呼ぶつもりはないが、世界のどこの10年物ソブリン債であれ個人的には買うことはないだろう」と債券市場に対して弱気な発言を行なっています。
ガンドラックははるか前から米債の金利上昇を指摘
新債券の帝王の異名をもつダブルラインキャピタルの「ジェフリー・ガンドラック」はこうした要人の債券市場弱気発言が飛び出すはるか前から、米国の債券市場は年末に向けて長期金利が3%を超えると予測しており、株は早いところ売り払うことを推奨してきています。
一体何がきっかけで債券は崩れだすのか?
債券金利の上昇がはじまるきっかけといえばなんといっても「インフレ」の始まりですが、今のところ急に「インフレ」が始まりそうな気配は見られません。もちろん「スタグフレーション」という厳しい状況が示現しないとは限りませんが、この秋にすぐそうなるとはなかなか思えない状況です。