FXでは「あまりテクニカルなんて関係ない」というのはこれまでFXコラムでお話をしてきた通りになります。
「ジョーズ・ソロス」や「ウォーレン・バッフェット」も語るように、テクニカルはあまりにも根拠が脆弱であり、その論拠に依拠するのはあまりにも危険だという意見には私も賛成をします。
考えてみてほしいのは、テクニカルで一斉を風靡した人間は世の中にいっぱいいますが、何人生き残っているのでしょうか?
私は創生期にFX開発に取り組みましたが、相場暦はリーマンショック以降になりますので短いものです。でも、長年、マーケットに関わってきていてわかりますが「テクニカルで生き残っている人間などいない」と断言はできます。
こういうと勘違いする人間が多数いますが、ソロスやバフェットの統計や数字に対しる造詣の深さというのはあなたの数百倍であり、おそらく読者のみなさんの中でも私のテクニカルに対する知識の深さを超える人間なんてほとんどいない、と自信をもっていえます。
だから「テクニカルの勉強をしなくていい」と言っている訳ではありません。たとえば、ゴールデンクロスが当たる、当たらないという根拠をきちんと見極めてから判断すればいいのですが、結果だけを見て使えないとか言う人は、何をやっても人生ダメだとは思います。
そもそも、かんたんに利益が出せると本気で思っている人は人間や自然をバカにしているとしか、思えません。あなたでも一億円儲かる、なんてタイトルに吸い寄せられるアホが世の中に増えすぎました。
こんな人をバカにした、知性をバカにしたタイトルはないと思います。本気でそんなことが可能だと思う方は、もっと地道に働いてそんなことはありえないという考え方を学んだほうがよいでしょう。
FXで生き残るのは結果に対して分析ができる人間だけ
「FXでも株でもかんたんに儲かる方法なんてない」と小学校で学ぶことがなぜ、理解できないのか不思議に思います。インターネットは人の頭をバカにするものだと、つくづく思います。
数字で検証すれば、結果がついてくるのは数字、統計、全盛の「今」だけです。数字の計算が早くなって、人間が気づくのが早くなっただけなのです。その速さに万人が対応できる時代になれば、数字と結果だけでしか判断できない人間は淘汰される運命にあると思います。
結局、生き残るのは、出た数字、結果に対して分析ができる人間だけで、数字では結果はパーフェクトだけど、自分がやると結果が出ないのはなぜか?と思う人間が今はゴロゴロいる時代です。
答えをいえば、あなたの生き方が間違っているから、FXで結果が出ていないのです。かんたんに儲かる?アホか、としか思えない発想でミリネオアを目指しても結局どこかで必ず躓くということが未だに世の中、わからない人が多すぎます。
ソロスは、パーフェクトな分析結果が出ても、間違い探しを行うという、常人とは違う感覚をもっている人です。私などはパーフェクトな結果が出ると喜んでしまう人間ですが、ソロスはパーフェクトな結果が出れば出るほど疑い深くなると聞きます。
つまり、数字の検証なんて、完全になるわけがない、と思っているのです。そこが、偉人と凡人の違いなのでしょう、とは思います。それがテクニカルの結果であり、数年でそのテクニカルで成功した人がいなくなるという結果、そのものです。
繰り返しになるが、ユーロはなぜ落ちるのか?
「ユーロは雇用統計前後で落ちるよ」と最近のFXコラムで記してきたのは、ユーロのGDP速報値の結果のたまもので「そのときに円安になるよ」と記した通りになります。
「FXで一番大事なものはGDPだ。」と何度も繰り返しますが、現状はどうなっているか、を考えます。
4-6月期の相場が、ユーロ急進していたのはこの不等号をみれば火をみるよりも明らかで、0.8の格差があるからユーロドルが急伸をしたのです。
では今期はアメリカとユーロの立場が逆転をしたのですから、ユーロドルは反転するのが当然で下がって当然です。ユーロ円は1-3月期の差が1.0、4-6月期は1.1から0.6になるのでほとんど動かないというのがわかります。
ただ、日本の成長が1.0ということはありえませんので、前期よりは格差が縮小するのだから、ユーロ円も反転することになります。
ドル円は格差が拡大しますので、円高になり、この三極通貨で、一番格差があるのがドル円なのですから、ファンドは今までユーロドルやユーロ円に資金を集中していたのですが、今後はドル円の資金をシフトさせることは誰でもわかります。
その場合、この図をみてファンドは円安にポジションを傾けるのでしょうか?人様のお金を預かって、それを損する方向にポジションを傾けるのは自滅なので、円高に傾けるのが当然でしょう。ユーロに資金を集中させているファンドは、この7-9月はドル円にお金を集めるでしょう。
その際、「雇用統計」で円安に行ったということは売るチャンスが増えたとしか思わないのが普通です。それを円安派は今後も円安にいくと騒いでいるのです。アホとしかい
いようがありません。
いようがありません。
4-6月期に円安に行ったのはたまたまの偶然であり、実際、格差が0.2しかないのにボラが5円近くも出たのが奇跡なのに「本気で円安に行く」と思うほうが根拠なしの、頭がクルルクルパーのバカ丸出しで円安と語るアホとしか言いようがありません。
こういう人がFXの専門家でテレビや雑誌で威張っているというのが現状です。マスコミに出ていない人はもっと頭がクルクルパーなことを言っているとわかりますよね。笑。
根拠がなくたまたま偶然に当たっているのが「尾河真樹」であり「池辺雪子」なのです。そのほかの専門家も似たようなものです。笑。だから、尾河真樹はテレビに出るしか役員を維持できず、池辺雪子はFXで稼げないから、講演やネット教室を開き稼いでいるのです。何れ消えるでしょう。
(この記事を書いた人:角野 實)