実はインフレ率に自信のないイエレン議長
6月の利上げ時には驚くほど市場の先行きを楽観視していた「イエレン議長」でしたが、結局蓋を開いてみるとまた「インフレ」に対する先行きが不安定なものになってきており、「FRB」が利上げできないとなると、これに追随する形で金融政策の正常化を進めようとしている「ECB」に影響を与えることになるのかどうかが非常に気になるところです。
実務派たたき上げコーン氏に交代すれば様変わり?
トランプ大統領は最近の発言として「イエレン議長」の続投かコーン氏の就任加の二つの選択肢を口にしていますが、民主党から共和党に政権が変わっているわけですし、就任以降ひとつとして政策を実施できないトランプ大統領にとってはより自分と親和性の高いコーンNEC委員長をFRB議長に就任させ、緩和側に舵を戻すことと「ドッドフランク法」を修正することが大きなメリットになるはずで、実際問題としては「イエレン議長」の継続はもはやない選択肢となりつつあるようです。
当面ドル円は市場の関心の蚊帳の外か
さて、こうなると相場の先行きがどうなるのかが注目されますが、ユーロドルはどうやら続伸の可能性が一段と高まっており、投機筋もそれにかける動きに転じているようです。