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このFX相場は売りに比重を傾ければ簡単です

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きのうは多少、戻りを入れることの話をしましたが、結局、戻りらしい戻りも示現せず下落してしまいました。アメリカの住宅関連指標は予想以上に好調だったのですが、議会の問題で売られました。
オバマケア改革法案の議会通過が難しくなったため「リスクオン相場」になり、債券相場が上昇、金利低下となりました。結果の円高です。
結局、この状態というのは、トランプリスクの状態であり、秋にはサミットで合意されたことがほとんどない状態で、アメリカ議会がトランプ大統領の提案を悉く拒否をした場合、世界的に政策の補助がなくなり株式やそのほかのマーケットにおおきな影響を与えます。
もっとも夏場に株価などが高い場合には秋口には低迷するのも「アノマリー」の一貫になります。アメリカの一番のリスクというのは、やはり労働問題で、このまま移民制限を続けて本当に深刻な労働力不足をどうやって解消するのか、という問題かと思います。
私のコラムを読んでいれば、一般の庶民が豊かにならなければ、国は豊かにならないということはおわかりになると思います。その意味ではトランプさんのやっている政策は、庶民向けの政治であり、自民党とは大きく違うわけです。
小池さんなどは何がやりたいのかさっぱりわからないだけなのです。日本はますます、企業や富裕層の政策援助を続け、アメリカはその方針を反発が強いながらも、方針を転換しようとしているわけです。
やっていることは大きな政策転換になるのですが、国を富ませるための方策ですが、やはりあまり好きになれないのは、みなさんも同意すると思います。
一見、トランプさんのやっていることは無茶なことのように思えますが、今までと同じようなことをやっていても何も変わらないのは明らかで、その反発も大きいだけのような気もします。
ただ、その結果は「アメリカ>日本」であり、結局、円高になるのは誰が大統領になっても変わりません。

ドル円のトレンドは日米経済格差で決定する

何度も、何度も、みなさんが理解するまでお話をさせていただきますが、ドル円レートというのは日米格差が拡大すればするほど、円高になります。

この詳細は、アメリカと日本の成長が、同じ成長でも、アメリカのほうが大きい成長率の場合は円高、日本のほうが高い場合は円安なのです。つまり、みなさんが望む円安というのは日本がアメリカの成長を凌駕することが最低条件なのです。
なぜ、4-6月が円安になったかといえば、1-3月の成長が日本が0.9でアメリカが1.2で「アメリカ>日本」だったのですが、通年でいえば、日本が1.5、アメリカが1.2で「日本>アメリカ」になったのです。
つまり通年で考えれば円安だったのですが、1-3月期の格差では円高だったということを考えると大きなレンジ相場というと納得できるのです。つまり為替相場というのは「GDP」をあらゆる角度でとらえ、それで相場観を組み立てていくのが前提になります。
通年と1-3月の四半期では違うというのは、よくあることです。ここで「アノマリー」を考えると、アメリカの最大商戦はクリスマスの12月です。消費が盛り上がるのは夏前の6月くらいになります。その6月の「GDP」が反映されるのは、7-9月になりますので、その結果は10月末。
最大商戦のクリスマスが12月ですから、その発表1月末です。その影響は1-3月期まで残ります。つまり、アメリカの経済が強いのは、7月から翌年の3月くらいまでなのです。冬場は大して消費が盛り上がらないので、4月から6月は景気が低迷する傾向にあります。
それを今の時点で乗り越えたのですから、より一層、アメリカ経済が強くなる、夏場以降は、より一層円高が進行するのです。今回の円高は春先の109円程度では済まないのはおわかりですよね。
10-12月期はアメリカ経済の最大の需要期間になりますから「アメリカ>日本」がより一層強化されるので止まらないだろうな、というのはかんたんにわかることです。
だから、年末か、来年の3月くらいまで円高でしょう。しかも、100円割れを示現した、イギリスの離脱問題時よりも、日米経済格差は拡大していると予想されますのでその覚悟をしなくてはなりません。
ただ、日本銀行は無茶苦茶な「金融緩和」をしまくると思いますので、その辺でどの程度、緩和できるのかの問題です。そもそも、300兆円緩和しても円安なんて元の木阿弥だったのですから、600兆円なんてふざけた緩和をしても高々しれています。
500兆円の緩和をして、未だに成長率が1パーセント台だったら最初からやらないほうがましなのです。でも、やらなかったよりはまし、と日本銀行は必ず言う筈です。
完全に「アベノミクス」は現状維持には成功しましたが、成長なんて土台無理だったのです。要するに完全に失敗をしているのに、それに拘泥することに無理があるのです。

ECBの発表について

ECB」の「政策金利」が今夜、発表になります。「ECB」はフォワードガイダンスが徹底していますので、「ドラギ総裁」が何を言うかに注目していればいいだけの話です。

事前にこれをやる、と言っても、まだやりませんから、実際の数字には影響しません。大して、日本銀行は、事前に何の説明をしませんから、市場はサプライズと受け取るでしょう。
でも、やることはアメリカが「テーパリング」を行い、「ECB」もその可能性があるのですから、ドル安、ユーロ安、円高の構図がみえます。金融引き締めなのですから、景気を冷やすのだから、当時国の通貨が安くなって当たり前ですよね。
それを、円安と叫ぶ評論家は頭がおかしいとしか思えません。きのうの値動きについては4時間足の移動う平均線10にそって動いただけです。でも、どこかで大きな戻りがあると常に注意が必要です。
具体的なポジに言及すれば売りに比重を置いて、買いは必ずストップを置くこと。そして、売りの
ストップは甘めにすればいい
だけの話です。この相場は売りに比重を傾ければ何も難しいことはありません。
(この記事を書いた人:角野 實
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