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連休明け、フランスの大統領選挙の結果がリスクオフにならずに済んだことから一気にユーロドルに買いが入るのかと思われましたが、上昇時にそれなりの利食いがでて肩透かしの動きとなってしまいました。
しかし16日の東京タイムの午後あたりから本格的な上昇を示現することになり、1.1を確実に抜ける形となりました。
久々のユーロの上昇ですから、一緒に買いでついていきたくなる気分ですが、冷静に見ますとまだ簡単に参入するのは難しい状況で、いきなり上昇についていくよりも押し目をしっかり待つ発想のほうがどうもよさそうな状況です。
月足で見ると依然レンジ相場の中にあるユーロドル
確かに短い時間足でみますと急激な上昇が始まってすぐにでも順張りでついていきたい気にさせられますが、月足で俯瞰から見直してみますと、依然として今のレベルは幅広いレンジ相場の中にあることがわかります。
これが1.1ないし1.2を抜け出し始めると明確に上昇トレンドということになりそうですが、今の1.0を抜けただけでは簡単にはついて行かれないのが現状です。
足元では、1.0にかなり大きなオプション設定があり、1.0を超えても上値では売られてまた相場が戻ってくる可能性がかなり高くなります。また1.0を割れたところでは買戻しが入りますので、このあたりで買いから入っては1.0を超えたところで利食いをするというやり方が当面ワークしそうです。
6月11日にはフランス総選挙も
大統領としてはマクロンが勝利しましたが、まだフランスは総選挙が残っており、議会がどうなるかのリスクは残されている状況です。
また6月15日には米国「FOMC」の政策金利の発表もありますので、ここから一直線にユーロドルが上がるかどうかは明確にはなっていない状況です。
となるとやはり押し目をある程度待つ買い方をしたほうが、順張りで高値についていくよりはかなり安全ということになりそうです。ユーロのショートはかなりはけたようですから、また上値で売りがでることも予想されます。
久々に跳ねたユーロドルですから一気に買いでついていきたいところではありますが、調整を待って手堅く売買することがお勧めになります。
むしろユーロ円のほうがわかりやすい
一方「ユーロ円」はユーロの上昇に合わせて大きく跳ねており、ドル円の動きと比較してもかなり明確にトレンドが出始めています。
ある意味ではユーロドルの売買よりもユーロ円のほうがかなり判りやすそうな状況で、ドル円があまり動かない中にあってはユーロ円で勝負するほうが儲かりやすそうな状況になっているようです。
ユーロ円の場合はまだ上値の余地がありそうですから、うまいタイミングに順張りで付いていかれると結構な利益に預かることも可能になりそうです。
5月後半に入って為替相場は若干テーマとなるものが失われた感がありますが、どうやらユーロが旬の通貨として戻ってきているようで、ここからはユーロの動きに注意しながら売買をしていく必要がありそうです。
ドル円は完全にテーマ通貨ペアから外れているため、クロス円の上下にふらされる展開が続いており、方向感がいまひとつよくわからなくなっています。こういう時間帯は、やはりどう動きそうかわかる通貨を選んで売買をすることが重要になります。
あえて方向感のつかめない通貨ペアに固執しないことが、利益確保への間違いない道になります。6月に入るまでは今のようなはっきりしない相場状況が続き、日柄調整をする可能性も十分にありますので、いくつかの通貨ペアを比較しながら取引しやすいものを選択していくのがお勧めです。
あえてよくわからない通貨を無理してやりますと、結局余分な損失を抱えることになりますから十分注意されることが必要となりそうです。
（この記事を書いた人：今市太郎）
