顕在化する北朝鮮リスクに対してのぞむ戦略

きのうも、触れましたが、トランプ大統領の目標は「レーガン大統領」になると思われます。これは、あまり知られていませんが前任のオバマさんも「レーガンの子ども」と言われていいます。

ルーズベルトの「ニューディール政策」によってアメリカ経済は持ち直しをしましたが、レーガンの前任、カーターもこの路線は踏襲しました。しかし、二期目の選挙にてレーガンに大敗を喫して退任して、レーガンが誕生をしたのです。

そのレーガンが謳ったのは、小さな政府、大幅減税と柱として、強いアメリカを有権者に訴えかけてカリフォルニア州知事から当選をしたのです。　強いアメリカの象徴として、レーガンは悪の帝国、当時、大流行した映画、スターウォーズはこのレーガンのＳＤＩ構想などが発想の起源とも言われています。

ただ、その敵国であるソビエト連邦は以前にも触れましたように「オイルショック」で余計なお金が入ったことによって、アフガニスタン侵攻など泥沼の戦争を始め、国家財政は四苦八苦状態でしたので、崩壊するのは目に見えていました。

レーガンは「共産主義のような自由がないような国に未来はない」というのが俳優時代からの主張になりますので、政治的に主張をしたわけではない、ということも忘れてはいけません。

トランプの主張

トランプさんの政策での減税は、レーガンと一緒、そして小さな政府は口に出して言いませんが、先の予算教書で環境や研究分野の予算は大幅に削ったことから、政府支出を減らしたいという思惑は透けて見えます。

インフラ投資にしても、政府支出とみなさん思われていますが、ソフトバンクがファンドを組んだり、日本政府もアメリカの官制ファンドに出資をするという面から、ほとんど財政を使わずにインフラ投資をしようとするのも目に見えているのに、財政出動を伴うのであろうという思惑からアメリカの長期債の金利が上昇するという、訳のわからないマーケットになっています。

金利の問題はここでは、あまり触れませんが、この金利問題にしても、マーケットが勘違いしていますので、何れ訂正されるでしょう。つまり、金利が下がるということは円高になりますよね。

つまり、レーガンの足跡をたどっていくと、トランプのやることなどかんたんに見えるということをみなさんに理解してもらいたいと思います。