きのうはプレジデントデイで、アメリカ市場が休場のためほとんど動きはなかったのですが、動きがないことでテクニカル的に変化がドル円相場に変化が出てきました。
昨今のドル円
昨今のドル円はアメリカ10年債とリンクをした動きになっていることは解説をしています。
これはトランプ政権が財政出動を行うことの期待から高値圏内にとどまっていた債券相場が一転、財政赤字が増えるという見通しから、金利上昇、価格下落の方向に動いたからになります。
アメリカ10年債価格が上昇すれば、円高、下落をすれば円安方向にドル円相場は向かいます。
上記はアメリカ債券の日足チャートになります。いつものように単純移動平均30を追加していました。いつも説明しているように、日足の30というのは中期的なトレンドを表しており、今回の日足の30は明らかに下向きになっています。
ということは下落の傾向が強くなる。そうなるとドル円は円安に行くかもしれない、と警戒をしなければなりません。
今までリンクをしていた債券相場が上昇するかと思えば、反落方向に反転し始めたということはこの110-112円のドル円相場が目先の底になる可能性があります。
ドル円日足30、単純移動平均線
上記はドル円の日足に30の単純移動平均を追加したものになります。この値をみていくと、2/20の単純移動平均は113.48、今、現在も113.48となっています。
つまりラインが並行になっているのでどちらに行くかはわかりません。そういうときはどうやって判断をするのかといえば、この一段下の足というのはメタトレーダーでは4時間足になります。
また、ほかのFX業者の場合は8時間足を提供しているところもありますが、今回は4時間足で説明をしていきたいと思います。
たとえば、日足の単純移動平均、30に相当する4時間の単純移動平均は何?という問題に対してはすぐに答えられなくてはいけません。答えは単純移動平均180になるのですが、大丈夫でしょうか?1時間足だと、720になりますが、大丈夫でしょうか?
上記はドル円4時間足に単純移動平均線120を加えたものになりますが、これでは判断ができませんよね。大きな、トレンドは4時間足ベースでも発生をしていません。
上記はドル円1時間足に単純移動平均480を加えたものになります。この足でも明確にはトレンドが出ていません。このように日足30に相当するものを各足で設定をしていく検証することが重要になります。
ただ、日足30の単純平均線は113.48のわけですから、実際には現在、1時間足ベースの日足30に相当する線は113.35近辺にありますので誤差が生じているのです。
つまり、今まで、日足30の下にもぐっていたものが、今は、実態の足は日足30の上に生じていると言えると思います。
基本的には日足30の上で、その30が上昇トレンドを引いているときは買い、下に入っているときは、押し目買いと判断をするか、様子見という選択肢になります。ダウントレンドの時は全部、逆の解釈になります。
結論からいうと
私は年初に書いたと思いますが、この相場は基本的にはここ数年続く、年初から円高相場の焼き直しになると思っています。つまり、3月の期末かゴールデンウィーク前当たりまでは円安の戻りが発生をするのではないか、と考えています。
かといって、120円とか130円とか、そういう現実的にありえない数字を言っているわけではありません。あっても年初の118円があれば良い方かな、とは考えています。
中長期で相場をみている方はここでいったん、売り玉を軽くするか、ないしは買い玉でパッチを嵌めて、様子をみることが肝要です。この売り玉を外すタイミングというのは、個人的には、1時間足の480がアップトレンドになり始めてからでも十分通用をすると思います。
(この記事を書いた人:角野 實)