日本時間の本日早朝5時からスタンフォード大学を行った「FRBイエレン議長」は、米国の経済が「FRB」の2つの責務目標達成に近づき、他のメンバーと同様に年2,3回の利上げを予想しているということをめずらしく積極的に明らかにしたため、年内の利上げを織り込むドル買いが再燃することとなり、米10年債金利は瞬間的に2.6%を超えるレベルにまで跳ね上がる結果となりました。
何か忘れちゃいませんか?FRBさん
常に市場のコンセンサスと株価の推移に気を使う、きわめてチキンな存在の「イエレン議長」がここまで自信をもって利上げを口にするようになったのは、やはり市場が利上げをかなり織り込み始めていると判断しているからでしょう。
ガンドラックは米10年債金利3%突破なら市場に大打撃と予想
新債券の帝王の異名をもつダブルラインキャピタルの「ジェフリー・ガンドラックCIO」はトランプ次期政権下で見込まれる財政赤字増大やインフレ率上昇に伴い、米10年債利回りが来年には3%に上昇する可能性があり、その場合市場に打撃を与えると予想しており、株式市場や住宅市場の一部側面に特に疑念を招き始めると思うと指摘をしています。
次の利上げ時期に大注目
「イエレン議長」はすっかり利上げに自信を覗かせていますが、2015年末の利上げから3回目にあたる今年の利上げが3月に行われるのか6月に行われるのかが当面大きな注目点となりそうです。