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ボラティリティ相場に打ち勝つチャート売買法

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年初から猛烈にボラティリティの高まりを見せるドル円相場ですが、いきなり流れが変わることが多く、ボリンジャーバンドを見てもエンベロープを見ていても反転しそうであることはわかってもそのタイミングをしっかり捉えるのはかなり難しくなりつつあります。
そこでご紹介したいのが米国債10年ものの金利5分足推移を用いた売買法です。

足元のドル円は10年もの米国債金利に完全にシンクロ

ツイッターでのトランプの呟きが突如として登場しては相場を上下に揺さぶる展開が続いていますが、足元のドル円相場は様々な材料が影響しているものの、もっともシンクロナイズして動いているのが米国10年債ものの金利推移なのです。 

今回わかりやすくするためにInvesting comの米国10年債金利の5分足の推移とドル円5分足の推移をほぼ同じ時間帯でキャプチャーしてみました。
縦のスケールは金利の利率のほうが誇張されているため激しく変化しているようにみえますが、概ね金利が上昇すると確実にドル円の相場が上昇していることがわかります。
また金利が下落に転じるとドル円の上昇もほぼ同時にとまり、つまらないオシレータ系の指標を短い時間足でチェックするよりはこの金利の動きに忠実に売買をしたほうがスキャルピングや短いデイトレでは確実に利益を上げられるようになっています。
もともと債券金利などは5分足のような短い足で見るという代物ではありませんでしたが、昨年11月からのトランプ期待相場ではこの二つのチャートが驚くほどシンクロして動いていることがわかります。
これまで債券金利を短い時間足でチェックするといった習慣の無かった方にとっては、金利がそんなに短時間で上下すると言う話はぴんと来な伊のかもしれませんが、現実にはかなり上下に動いているものであり、トレンドも発生するものとなっているのです。
もちろんドル円のチャートではボリンジャーバンドなども並行して利用することがその売買精度を上げるものになりますが、順張りでも逆張りでも双方に利用ができるという点ではここからの不透明な相場展開では結構役にたってくれそうです。
今回ご紹介しているInvesting.comのチャートならば、5分足を表示できますから、無料で役に立ちますが、それ以外にも証券会社が提供するチャート等でこうした短い足の利率変化をチェックすることも可能です。
毎回見ているうちに債券の利率のレベルとドル円のチャートのレベルといったものも理解できるようになりますので、最終的にはこれだけみていても十分スキャルピングで利益を上げることができるようになります。
利率の動きのほうが多少ドル円相場よりも早くなりますから、追いかけて売買しても成功率はそれなりにあり、慣れれば便利です。
正直なところ米国債の金利推移を見ながらドル円を売買するようになるとは思っても見ませんでしたが、足元の連動性の高まりはここ当分利用できそうで、上に上がるのか下に下がるのかよくわからなくなってしまったというときは手がかりをつかむためにまずこのチャートからチェックしてみるというのがお勧めです。
今週はトランプの初の記者会見も11日に行われることになっていますので、こうしたイベント時にどのように債券金利が推移するのかを見ているだけでもかなり参考になりそうです。
なかなか実際のドル円トレードではそのチャートそのもの以外をみてダイレクトに売買の指標になるものというのは存在しなかったものですが、このチャートを見比べていますと、いかに米国の金利がドル円に影響を与えているのかを改めて認識することができます。
特に直近では日本国債の金利が10年ものまでゼロに貼りつく形になっていますので、米国債金利の推移だけ見ていても十分にドル円の動きがわかるようになっていることが大きなポイントといえます。
いきなり売買をしてしまうとなかなか慣れないかも知れませんが、一定時間見続けていると売買ポイントを見定めることができるようになります。一度お試しください。
(この記事を書いた人:今市太郎
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