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7のつく年は変動が大きい相場がやってくる

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2017年がいよいよスタートとなります。為替市場の専門家は今年も様々な相場予想をしていますが、7のつく年というのは市場に大きな変動が起きる都市だと言われています。
古くは1987年の米国の「ブラックマンデー」、1997年の味あ通貨危機、2007年の「サブプライム問題」と、確かに大きな問題が次々起こっているように見えます。
ただ裏を返せば10年ごとに米国中心に起きる相場の暴落を示唆しているだけにも見えるわけで、人によっては相場に大きな被害がでるのは翌年の8のつく年だと指摘する人も多くなっています。
このあたりは「アノマリー」の話ですから、深く突き詰めてみてもあまり意味はないので、あくまで注意をするにとどめておきたいと思いますが、それとは別に昨年の大相場を実際に経験してみてわかっていくつかのことがあります。
年初でもありますので、年のはじめの今回はこのいくつかのポイントについてご紹介してみたいと思います。

人の相場予測に基づいて売買しても儲からない

このコラムでは看板に掲げておりますように「ファンダメンタルズ」を基本としてどうも相場のテーマがこんなものになりやすいといったことを積極的にご紹介しています。

多くの市場の専門家と呼ばれる人たちもこうした材料をベースに実際の相場の値上がり、値下がり目標を提示することが多くなっていますが、あとからよくよく見返してみると正確に当たっている専門家予想というのはほとんどないことがわかります。
もちろん信用するなと言っているわけではなく、考え方のひとつとして売買シナリオの参考にするというのは問題ありませんが、だれそれがいくらまで行くと言ったという話に刷り込まれてしまって、がむしゃらにその数値を目標にしてしまうのは大変危険であるということはあらかじめ十分に理解しておくべきです。

人の予測に頼らないなら一体どうしたらいいのか?

人の相場予想に左右されてもうまくトレードなどできるわけないとすれば、何をベースに売買をすればいいのでしょうか?

これはまさに自己判断で自信をもったときに売買することが最大の武器になるということです。そのためには自分で判断できるチャートを必ず最低でもひとつ、相場の状況によっては二つ、三つと見つけることが重要になります。
それも自分のトレードスタイルにあったものを見つけることが肝心です。たとえば「スキャルピング」だけに専念するならば、実際のトレードに「ファンダメンタルズ」はほとんど関係はありません。
流れが上昇しようとしているのか下落しようとしているのかはわかっていても、下がりそうな相場状況はそれについて短時間だけついていけばいいわけですから、1分足のボリンジャーバンドとRSIだけ使って相場の流れをつかみ逆張りや順張りでエントリーできるポイントが見つけらるのであれば、それで十分ともいえます。
「デイトレ」なら同じボリンジャーバンドを1時間足で見て売買できるのであればそれはそれで自己完結した売買法といえます。ここで重要なのは、人の意見を聞かなくてもすべて自分で判断できる売買法を確立できているかどうかということになります。
もちろん100%の確率など存在しませんが、自分だけの力で利益を出せるトレードができるチャートを探すことが最高の近道といえます。
市場では様々なエントリー手法が紹介されていますが、なかなか100%そうした方法をトレースして成功できるものではありません。こうした方法を参考にしながら自分でやってみて完全に自分のものにできる手法を手に入れることが大切になることを昨年改めて痛感させられました。

自らの許容範囲としてのストップロスをしっかり置く

昨年の「まさか続き」の相場では、やはり適切なストップロスの設定も相場で生き残るための重要な要素であることを強く感じた次第です。

よく30PIPS上下にストップロスを置くなどといった定番の手法を解説したサイトがありますが、こうしたストップロスは、自分の投入した証拠金の中でどこまで失っても許容できるかをベースに考えるものであり、それによって個別のストップロスのつけ方も異なるものになるのです。
たとえば10万円程度ならば1万円失っても仕方ないと諦めがつきますが、1億円の証拠金による投資では1000万一瞬にしてなくなっても諦めがつくとはいえません。
さらにスキャルピングで毎回せいぜい10銭程度の利益を上げているのに損切りが一回30銭ではあまりにも損失の額が大きく、よほど精度の高いトレードをしなくては全く儲からないといったことも起きてしまうわけです。
スキャルピングでは逆にだめだと思った瞬間に損切りをするぐらいの勢いがないとやっていかれないわけです。いずれにしてもこちらも自らの納得するルールをもとに一定時間以上保有し続けるポジションについてはストップロスを入れることが非常に重要になるということを昨年は強く意識させらました。
これがあったからこそ「BREXIT」の暴落でも即死せずに立て直しをはかることができたのです。
こうして書いてみますとどれもこれも「ファンダメンタルズ」とはなんの関係もない話ばかりですが、基本的に「ファンダメンタルズ」は相場に起こっているベースを知るものでありそれ自体では適切な取引のできないものになってしまいます。
やはり流れをつかみ、それをチャートの動きで確信してはじめてエントリーが行える状態になるものなのです。2017年は2016年よりもさらに「ボラティリティ」の激しい年になりそうです。こういう年こそ基本に立ち返って自らの力で相場で稼げるようになる必要があるのです。
(この記事を書いた人:今市太郎
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