なぜ今憲法改正なのか?
イタリアというのは知っているようでも結構よくわからないことが多い国のひとつですが、この国は過去70年で63回も政権が変わるという、どこかで聞いたことのあるような国であり、しかも今回の憲法改正の最大の争点は議会にお改革にあるのです。
改憲反対が決定なら総選挙も
問題なのは、レンツィ首相が進退をかけて臨んでいる投票の割には、国民は冷めている状況にあり、そんな中でむしろ反対派の勢いが増しているのが実情であり、これで首相辞任、総選挙となると右派が登場してこの国もEU離脱が大きなテーマになる可能性が高まっているわけです。
ユーロはまたして対ドルではパリティ方向に
ここのところ長くレンジ相場でもみ合いがつづいてきたユーロドルですが、秋口一旦上昇を試すような動きを見せたものの、ポンドの下落に引きずられてまたしても下落のリスクが高まりつつあります。
政治が為替に影響を与える時代
英国のハード「BREXIT」といい、米国の大統領選挙といい、政治が為替相場に大きな影響を与える年が2016年の特徴ともいえる状況ですが、投票結果次第でどうなるかわからないような内容のものは、あらかじめ決めうちしてポジションをもってしまいますと非常にリスクの高い博打に近いものとなるため、その対応がかなり難しくなります。