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海外FXと国内FXの違いはハイレバレッジだけではない?

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FXと株という比較的ポピュラーな金融商品を比較したときに最も目につくのは「レバレッジ」の高さではないでしょうか。レバレッジは上手く利用できれば大きなリターンを得ることが可能であるものの、自分の資金量以上の取引を出来るという特徴から諸刃の剣であるということも出来ます。
国内業者では最大レバレッジは25倍に設定されていますが、海外では数百倍、中には最大888倍という破格の大きさを設定している業者も存在します。
その特異さからレバレッジにのみ注目が集まりやすい海外FXですが、国内FXとの違いはそれだけではありません。今回の記事では、国内業者と海外業者の主な違いについて見ていきましょう。。

なぜ海外ではレバレッジが高く設定されているのか

そもそも、なぜ海外業者ではレバレッジが高く、国内ではそれより数段低い設定となっているのでしょうか? 今でこそ最大25倍となっている日本のFXですが、ついこの頃までは国内でも上限が400倍のように高く設定されていることがありました。

それが制限されるようになったのは、金融庁による動きのためです。「投機的取引による為替変動を減らす」という名目で2010年ころから導入されるようになったこの規制ですが、2008年の「リーマンショック」を経て、ダメージを負った個人投資家たちの動向を見かねて、という理由もあったのかもしれません。
こうして徐々に国内外でのレバレッジ倍率には差がつくようになっていった訳です。

そもそも「口座の種類」が違うことが多い

レバレッジの他にも、日本と外国のFX業者では多くの違いが存在します。そのひとつとして挙げられるのが、「口座の形態が異なっている」ということです。

日本のFX業者がDD(Dealing Deal:相対取引)方式というかたちをとっているのに対し、海外FX業者ではNDD(No Dealing Deal:市場直結取引)というシステムになっている、ということをご存知でしたでしょうか。
DD方式とは我々トレーダーとインターバンク市場の間にFX業者が存在し、そこでFX業者が顧客のポジションに対し、インターバンク市場に注文を発注するかどうかを決められるものです。
FX業者が顧客の注文を一度約定させる必要があるDD方式では、FX業者と顧客の利益が相反します。対してNDD方式はトレーダーとインターバンク市場の間ではFX業者は注文を流すのみで、私たちの注文はそのままインターバンクの金融機関に流れます。
これによって我々個人トレーダーがどういった影響を受けるのかというと、DD方式ではFX業者が裁定の仲介を行うため、その取引の透明性がやや不鮮明であり、「ストップ狩り」「スリッページ」といった弊害が起きうるという点が挙げられます。
対してNDD方式ではレイテンシー(遅延)によるスリッページが生じることがあります。私たちの見ていたレートと少しずれた値で約定してしまうのです。
どちらの口座が良いのか、ということについてはどちらも一長一短なのですが、国内ならDD、海外ならNDDというところが多いので、その違いははっきりと認識しておくべきでしょう。

ゼロカットシステム制度の搭載

海外のFX業者で最も注目すべきポイントのひとつとして、「ゼロカットシステム」の存在が挙げられるでしょう。皆さんもFXを始める前は「FXで負けたら借金を負ってしまうのでは」というような懸念があったのではないでしょうか。

実際、国内業者では急激な為替変動の際にロスカットが追いつかず、自分の指値と異なった値で約定してしまい、元本割れが生じてしまったケースも見受けられます。
2011年に起きた「スイスフランショック」などはその最たる例でしょう。 海外のFX業者だとハイレバレッジも相まって簡単に口座残高がマイナスになるのではないか、ということを考える方もいるかと思いますが、その心配はありません。
海外業者の多くでは、口座残高が0より下にならない「ゼロカットシステム」を導入しているところが多いためです。顧客が最大限に損をしたとしても借金を負うことはなく、その損失は業者が補てんすることとなっています。
当然業者としてもそれは良くないことなのですが、その代わりに取引量を増やしてもらうこと等による儲けでカバーを行っています。
数百倍のレバレッジをうたい文句にしている会社も多いですが、あくまでも「最大」数百倍であることが多く、その倍率は1倍、25倍など細かに設定をすることが可能であるところも多く、うまく使えば国内業者より使い勝手が良いのではないでしょうか。

違いを理解したうえで使いこなしていくことが必要

ここまで国内外のFX口座の主な違いについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。

先に書いたように、どちらかが良い、というわけではなく、その違いを把握したうえで利用を行っていく必要があると言えるでしょう。
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