毎年、シルバーウィーク突入後に私は、今がシルバーウィークを気づくのが毎年の常になるのが私の毎年の恒例行事で毎年、シルバーウィ―ク前後に行われる日米同時の「金融政策決定会合」後には相場が荒れるような記憶があります。
今回はこの「金融政策決定会合」後の為替相場についてお話ができれば、と思います。
現状の為替相場
いつも私が将来の見通しを語るときは、単純移動平均を用いるのですが、今回はあまり値動きがないので移動平均10で語りましょう。
現状のドル円は日足、週足、月足、すべてにおいて移動平均の下に実際の値段が存在します。
その上、この移動平均線は全て下を向いていますので、現状は円高傾向、そして将来も円高いにいくのであろうと思います。
円高ということはドル安、ドル安ということはユーロ高になるというのはかんたんに理解できると思います。ユーロ高ならユーロポンドベースでポンドが安くなるのは当然ですよね。
そうなると、円高のポンド安なのですからポンド円は安くなるというのは訓練をして3秒くらいで理解できるようになってほしいものですよね。
逆に、ユーロ円はユーロドルが上昇で、ドル円は円高なので相殺し合うか、ないしは円高の影響が大きくさがり気味ということになります。
そのほかのオージーなどの新興国通貨、資源通貨はアメリカの利上げ懸念があるので投資対象には入りません。もちろん、投資対象としては売り以外の選択肢は私にはありません。
つまり利上げ後の安値を買うつもりはあるけれど、現状は売り以外個人的にはありえないと思います。
日本銀行の思惑
以前にも記しましたが、おそらく今度の追加の金融緩和政策は「マイナス金利の拡大」になると思います。これは、日本銀行の首脳が過去にジャクソンホールで明言したことはたいていの場合、実行されるからです。
今年のジャクソンホールでの会合で黒田さんはいろいろまだ選択肢はあるが「マイナス金利」の拡大余地はまだまだあるといっていることです。ですから量的の緩和よりも中身の「マイナス金利」の拡大に走るはずだと個人的には思います。
では、日本銀行は大量の日本「国債」を抱えているのは周知の事実になりますが、その金利がマイナスになるということは、日本銀行自体の財務状況は国からの利払いがマイナスになるですから、現状でもほとんどの「国債」はマイナスになるのですけど、日本銀行の収支は悪化するのです。
つまり、国を助けるために自分たちも財務状況が悪化するのですから、その「マイナス金利」が拡大することを自分自身で決定する場合は、その効果が最大になるときを選択するはずです。
となると、国の予算、つまり補正予算が成立したときにマイナス金利の拡大を発表したほうにアナウンス効果が発動される可能性が高いのは誰でもわかる話ですよね。
そんな当たり前の話もわからない某経済紙は「マイナス金利」拡大の可能性、とスクープを打つ会社の首脳は頭が悪すぎると思います。臨時国会は9/26からですから当日に補正予算が成立するわけがありません。だから、今月の緩和なんてあるわけないのです。
そして「マイナス金利」の拡大をする場合、それを補てんする外国債があればいいのですが、日本銀行が直接外債を購入するのは、世界の為替ルール上禁止をされているのですからありえません。
つまりアメリカが利上げをする前にアメリカ債を購入すればいいのですが、つまりアメリカが利上げをすれば世界の金利が上昇傾向になる可能性が高いということになります。
でもそれはできないのですから、日本国債のマイナスをアメリカ債で補うのは不可能ですが何も知らない国会議員が日銀に外債購入を認めろと失笑ものの発言をするのです。
ですからアメリカの利上げに左右されることはないのですが、何度も国際合意の上で日米の金融政策は協調するとお話している通りです。
政策決定後の動き
おそらく何も政策に変更はないのでしょうが、どういう決定になっても、個人的には円高が進むと思います。「マイナス金利」拡大が決定すると円安になるのでしょうが、そんなものは一瞬だと思います。
今の円高が大幅になった場合、そこが個人的には買い場だと思います。当たり前の発想ですが100円前後でまた買いたいと思います。
(この記事を書いた人:角野 實)