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マーケットは非均衡状態に陥ったのか?

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年末から年明け、国慶節に何か変なことがありますよ、と私が予言したとおりになったのですがこれほどになるとは自身も思っていませんでした。
ただ、何度も言う通り世界の状況というのは「何も」変わっていません。もし、変わった状況があるとすれば私が知る由もないことでありそれは不可抗力と言い訳をするほかありません。
ただ、世界の地域でバブル化をした国家等はなくその状態でこの急落はありえません。
また、原油相場の110ドルとか60ドルという水準でみれば資源バブルといっても過言ではありません。
私は原油の専門家でもありますので、この世界情勢で60ドルの原油なんてバカらしくてお話になりませんのである意味急落は当然だと思います。

基本的な考え方

先ず、マーケットは非常に合理的な存在であるということ。

これは、世界経済が大恐慌やバブルの状態であればマーケットは非均衡状態になって全く合理的ではありませんが、現在の状況は全世界的、特にマーケットが発達している先進国では、景気回復過程期、一方でマーケットが整備をされていない新興国では経済の停滞時期にきています。
つまり、大恐慌でもバブル期でもありませんのでマーケットは一定のルールや経済指標を基準に動いているのです。思い出して欲しいのは、私が最近の記事で、円の昨年の基準値が「122.4円」ということを説明したことです。
この数字は多少、数値の変更によって変わりますますが、この数字を基準に動いていることは説明をしています。具体的にいえば、昨年末、日銀が緩和の拡大を行った際にこの水準から1パーセント円安にいったところで折り返し、逆に122.4円から1パーセント円高に行ったところで折り返しをしました。
つまり、122.4円を基準にドル円は動いていましたので、年明け以降も私からみれば合理的な動きに見えていたのですが、1/20(水)にその考え方を修正しなければいけない場面にきました。

116.6円は絶対に割ってはいけない水準

前にも書いた通り世界経済は非常に均衡状態にありますので、122.4円から116.6円までの5パーセントの水準で必ず止まらなくてはいけないのです。しかし、それをあっさり割ってしまったのです。

私からみると非常に非均衡状態に入ったという判断が働きます。しかし、同時に思いだしてほしいのは、「リーマンショック」後、数年後に南アフリカランドが急落して多くの被害者が出たこと。
このときの状況が私は全く理解できませんでしたが、今では簡単にアルゴリズムとHFTの影響と今では自信を持っていえます。
【HFTとは】
コンピューターのプログラムであり、売買を自動的に発注・決済するシステム。超高速で高頻度に売買を行える。ハイ・フリーケンシートレーディングの略でHFTと表記される。
このときも日本の金融庁が外資系証券会社に立ち入り調査に入りましたが原因は全くわかりませんでした。また、アメリカ株が大暴落して超優良株のP&G株が一桁台まで叩き売られ一瞬で値を戻したこと。などを思いだします。
このアメリカ株の大急落に関して「FRB」も調査をしてその結果は公表しましたが、FRBには何が起こっているかさっぱりわかっていないという調査内容です。
もちろん、マーケット関係者にはこの原因は「HFT」ということは明白でした。
つまり、超高速取引の影響で値段が飛んでもない値段がつくリスクというのは常に存在するのです。

なぜ、116.6円を割ってはいけないのか?

私は116.6円を切ることはない、と考えていましたので、私の何度もコラムで触れたように116.6近辺で買っていましたが簡単にロスカットになりました。

確かに安値を付けたのに戻りが異様に遅いと感じていましたが、そういう心の叫びを無視する慢心があったことも事実としてあります。
思いだしてほしいのは、ドル円の本当の基準値は「111.2円」ということです。しかし、これは本当の基準値ではなく122.4円が現在の基準値になりますよ、ということは触れたかどうかは記憶がありません。
この一番の大切なことは、日本は異次元緩和と言われる「金融緩和」を行っているということです。
この金融緩和を行っている国々は軒並み10パーセントの通貨安を維持しています。ユーロやポンドなどはその典型になります。
アメリカは完全に緩和を終了していませんが、現在のドルの水準は高すぎます。本来はドルはまだ緩和を行っていますので、実際のドルというのは10パーセント割安でなければいけないのに、逆に10パーセント割高になっていますのでドルが割高というのが私の根拠になります。
つまり、日本円は常に「金融緩和」を行っていますので10パーセント割安の水準で推移をしなければいけないということになります。そして、ここが大事なことになるのですが、その場合円高に行った場合でも5パーセント割安の水準が限界というのが経験則でわかっています。
ところが、1/20(水)に、116円を割れるというという事態になり、私は均衡状態が破れ、バブルや大恐慌時代のような非均衡状態に入る可能性があるという緊急事態になった可能性が高いと判断をするのです。そんなに規則通り動いているのか、と思う読者さんも居ると思いますが現在のマーケットは非常に数字に対して合理的に動いています。
そして、私が今現在出している結論から言えば、たぶん、今回の116.6を割った状態というのは先の南アフリカランドやP&G株の急落に代表される「超高速取引」の影響とみています。
なぜなら、ファンダメンタルズ的には世界を揺るがすような事件や事故が起こっていないからです。

経済物理学や分析統計物理学の登場

この登場というのは1970年代までさかのぼりますが、超高速取引の誕生というのは実は1970年代に登場していまして以外に歴史がある取引なのです。その全盛期というのは、1990年になります。

その代表というのは数学者、ソープであります。「エドワード・オークリー・ソープ」はもともと、カジノでブラックジャックでのカードカウンティングの手法で大数の法則を発展した研究者になります。
有名な著書に「ディラーをやっつけろ」という著書があります。
その後、金額の規模が違ってきたのでウォール街デビューをしたのです。彼は、簡単にいえばマーケットの値段をプライシングする数式を発明したのです。同時期にブラックやショールズというオプションの数式の基本を発明した学者、のちにノーベル経済学賞を受賞することになります。
つまり、この経済学に物理学や数学の方程式を持ちこんだ人たちをアメリカでは「クオンツ」というのですが、この人たちがマーケットの合理的な値段を決定することができるのです。
その基準値に従って売買をするだけですから、驚くほどのパフォーマンスを達成できますし、事実ソープはその結果を実際に示したのです。ただ、彼らの間違いは「ブラックマンデー」や「リーマンショック」になるのです。これは数理方程式が機能しなかった典型的な例になります。

ブラックショールズ公式

「ブラックショールズ公式」というのは、オプション取引が登場した時にそのプライシングがまともな状況ではありませんでした。、

つまり、異常に割安なオプションも割高なオプションも市場には存在したのです。そのミスプライシングを「ブラックショールズ公式」によって差益を儲けることができたのです。
それを同時期に考案をして儲けたのがソープになります。彼はあの「ウォーレン・バッフェット」に若い頃「彼は間違いなくウィール街で大物になるよ」と言われたくらい数字に関しては天才的才能を持っていました。
つまり1970-90年代は、まだインターネットの普及が進んでおらず取引所間での値段格差が下手をすれば数時間単位で起こっていた時代になります。
つまりニューヨークの金相場が1000ドルでロンドンが1500ドルであれば、ニューヨークを買ってロンドンを売りその値段差が近づいてきて決済をすれば必ず儲かるということになります。
オプションやワラントはその当時はまだ新しい金融商品でしたので儲け放題になる訳です。
最近ではリーマンショック時に話題になった「CDS」という商品で大儲けした投資家がたくさんいたように、新しい金融商品はロングショート作戦で大儲けができる可能性を秘めています。
このように、「ブラックショールズ公式」というのは、ノーベル経済学を受賞するくらいの画期的な公式であったのです。

時が進み

このような市場の割安、割高、状態が常にわかる公式や数理方程式が数多く存在するのが現代のマーケットになります。

ただし、この方程式に関しては致命的な欠陥があります。これが、タレブによって書かれた「ブラックスワン」になります。この本は全世界的なベストセラーになりますので読んでみるといいでしょう。ただし、相当難しい本になりますので、覚悟のほどを。
タレブが指摘したかどうかはわかりませんが、実は私はブラックスワンはまだ未読なのですけどね、単に興味がないだけなのですけどね。なので、ここからは推測になりますが、おそらくこの著作での結論というのは、物理学でも数学でも問題にされることは均衡状態と非均衡状態というのは全く公式が違うということになります。
「ブラックマンデー」や「リーマンショック」はまさしく非均衡状態でこの世界の物理学や数学の天才は、非均衡状態でのマーケットの動きを予見できない状態になるということです。
この状態を、「ボラタリティースマイル」と言います。オプションの経常が笑っているような経常になることからこう言われています。

結局、まだこのボラタリティースマイル状態をまだ克服していない

南アフリカランドやP&G株の急落後のオプションの状態を調べてみると完全に「ボラタリティースマイル」になっています。つまり、現在の「クオンツ」たちの公式というのは経済の均衡状態では機能をするが、非均衡状態のように機能しなった時には全く役に立たない。だから大暴落が起こるということになります。

このとき、かれらはヘッジファンド特有のロングショート作戦を取っていますので何かを買ったら何かを必ず売っています。つまり、現物の株や通貨をもっていたら必ず、信用、先物、オプションを売っているということに他なりません。
ですから、1/20の通貨先物や株式のオプション等をみるとプットオプションが急騰しています。
つまり、現物のヘッジに対してプットオプションを莫大に購入してプットオプションを急騰させているのです。また、株式の先物を時間外に大量に売り値段を加速度的に下落をさせるのです。
リーマンやブラックマンデーによってその学習効果によって大幅な下落にはなりませんでしたが、それでもボラタリティースマイルによってもたらされた下落であろうと容易に推測されます。

まとめ

今回の急落は、結局、マーケットが均衡状態からいきなり非均衡状態に行った為に起こったことになります。私の場合は116.6円を切ったら相当警戒をしなければいけないという認識でしたので事なきを得ました。

その後の南アフリカランドや、P&G株がどうなったかは説明するまでもなく正常な均衡状態にすぐに戻りました。しかし、今回の急落に関してはあまりにも戻りが鈍い。
(執筆後の1/22の相場では大幅上昇)
はたして現段階での非均衡状態からの回復は、騙しなのか、と思案することであります。次回は原油相場に関して記述していきたいと思います。
(この記事を書いた人:角野 實
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