いよいよ2016年相場がスタートしました。今年は2015年と違ってかなり上下に振れる荒れた相場展開になることも想定しておくべき状況です。
とくに年初早々非常に多くのリスク要因が持ち上がってきており、いきなり相場が大きく下落する可能性もでてきているためあまり落ち着いてはいられない状況が展開しそうです。
年初はリスク満載相場の様相
ドル円に限らず為替相場は年初からかなり荒れた展開を想定して売買していくことが必要になりそうです。まず年末に売りが殺到した一部のエネルギー系ファンドのジャンク債が年明けにどれだけ解約を集めることになるかが大きく注目されます。
現状では中小の債券ファンド2社程度が換金不能に陥っていますが、これが広がり、だれもが売り急ぐ形になれば、典型的な流動性パニックに陥ることはほぼ間違いない状況といえます。
買い手不在の中での価格の大幅下落は想像以上の暴落を示現させることになりかねず、極めて注意の必要な状況となっています。
また一旦落ち着いたかに見える中国の「人民元」の不意打ち切り下げも要注意といえます。
「IMF」の「SDR」入りで多少は行儀がよくなるのではないかとも見られていますが、今の「人民元」の水準はどうみても高止まりであり、現実的にはまださらに10%以上の下落を目論む中国人民銀行がどこでそうした動きを顕在化させるかに大きな注意が必要です。
大方の見方は小出しにして目立たぬようにするのではないかということになってきていますが、こればかりはいきなり大きな動きがでることも考えられ十分な注意が必要となります。
テクニカル的にはかなりいい水準まで押し込まれた印象がありますが、ここから先は人為的な相場の動きになるため突発的に下落すれば、金融市場全体として流動性パニック相場を再来させる可能性があることは十分に意識しておく必要があります。
特に1月の大幅下落相場に要注意
1月の相場は例年前半と後半がまったく異なる動きになることが多く、天井をつけてもいきなり大幅下落となることはあり得ない話ではありません。
過去2年間は正月明けから相場が下落局面に向いたことは記憶に新しいところであり、年初から尻餅をつく相場が示現しても不思議ではないほどリスクエレメントが交錯しあっている状況です。
上昇3ヶ月下落3分が暴落相場の特徴
2015年1月の「スイスフランショック」や8月の中国起因の暴落相場もそうでしたが、3ヶ月以上かけて少しずつ積み上げた相場は下落局面では3分としないうちにすべてを取り崩すこととなってしまうのが世の常です。
それほど下落相場には破壊力があり、うまく売りで乗ることができれば、短時間で莫大な利益を確保することができる魅力をもっています。
オシレーター系やエンベロープなどを利用して相場の天井付近では少ない量でも売りを入れておくといった暴落対策もこの1月にはうまく機能する可能性があります。
もちろん上方向に上昇巣場合には「ストップロス」を入れておく必要がありますが、下げに対して利益を確保できる手立てというものも、少しずつその手法を取り入れておくことがお勧めとなりそうです。
テールリスクは何が大きな要因となるかわからない部分がありますが、原油、債券、「人民元」の切下げは相互につながっている部分が大きく、複合的に発生することでその破壊力をさら増すことも考えられるため、上昇よりも下落のパワーは断然大きなものになることが考えられるのです。
2016年はとにかく荒い動きになることを予想して売買を心がけることが肝要です。
(この記事を書いた人:今市太郎)