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9月17日までは一旦休むのも戦略のうち

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8月24日以降、為替も株も異常とも思えるボラティリティの高い相場が連日続く状況となっています。
スキャルピング派にとっては、絶好の売買チャンスとばかり相場に乗り込んでいることと思いますが、どうにもこうにもテクニカルチャートでこれまで使ってきた手法がミートしなくなっているのも事実であり、同じPIPSをとるためには、異常に大きなリスクを抱えるトレードを余儀なくされる事になります。

日経平均はGPIF、日銀ETF買いとレバレッジETF売りの空中戦

日経平均は8月24日の下落を受けて翌日大きく売り込まれました。しかし、下値で「GPIF」と思しき買いが入り大幅上昇したものの、それが一服すればまた下げる。

さらに上海市場が下落したり、中国の経済指標が悪ければさらに売り込まれるという実にオポチュニスティックな動きを続けており、東京時間ではドル円が完全に引っ張られる状況になっているのです。
直近ではGPIFとその周辺のPKOが買い上げると、上値でレバレッジETFを売り浴びせする投機筋との空中戦が連日繰り返される始末です。
このような相場展開では、ほとんどまともにテクニカルチャートが機能しなくなってきます。
また上海市場が抗日パレードでお休みの時期には、動きがシンクロする日経平均を売るという投機筋も登場する始末で、これもボラティリティを大きくする原因となっているようです。

ドル円は200日MAがレジスタンスラインとして機能しはじめる状況

当然のことながらドル円はこの動きに翻弄される状況が続いています。 

連日1円程度の上下を伴うことも多くなっていますが、上値はかなり明確に叩かれる状況が続いており、足元では200日移動平均線が徐々にレジスタンスラインとして機能しはじめているところです。
ここのところ、要人発言で9月利上げが近いと見れば買い上げられ、翌日日経平均が上海株見合いで下げれば連動し、さらに米国の経済指標で上げたり下げたりと、方向感のない動きが継続しています。
プライスアクションだけで売買できるトレーダーは、これでも稼げているのかも知れませが、およそしっかり利益がだせる相場とは言いがたく、状況次第では株価連動で二番底を試しに行く可能性は十分にあるといえます。
おそらくこの状況は「9月17日:FOMC」まで延々と続くことが予想され、とくにFOMCが近づく局面では大きなボラティリティが発生することもありうるため、十分な注意が必要となりそうです。

ボラの大きな相場は買ってもまたボラの大きさで負ける相場

ボラティリティレベルが高い相場状況というのは、往々にしてリスク/リターン比が合わないことが多くなります。

今の相場は下げもきついが、リバウンドもそれなりに大きくなり、一旦うまく稼げたからといって同じ手法で二匹目のドジョウを掬おうとすれば、逆方向にもっていかれて結局前にとった利益を吐き出してお終いになるケースが多くなるのです。
スキャルピングで対応しても、潮目の変化がわからないため結局勝率は下がる傾向にあります。
とくにオシレータ系でこれまで逆張りに利用できていた水準が悉く下抜けするようになっており、テクニカルチャート頼みもかなり危うくなっているのが実情です。
したがって安易なレベルから逆張りをするのだけは避けるべき時期にさしかかっているといえます。

闇雲に相場参入せず17日のFOMC結果をみてからエントリーも一手法

この時期最大の戦略は、とにかく「闇雲に市場に打って出て意味なく負けて、証拠金を減らさない。」の一語に尽きます。

トレンドレスの状況ですから、突発的な事象にあわせて相場は上下を継続していますので、よほど離れたところに指値、逆指値でもするのでなければもう少し「方向感がでるまで様子を見る」というのも一つの方法です。
酒田五法が生まれた江戸時代から「休むも相場」といわれてきていますが、ちょうど今はその様子見をする時期にさしかかっているように見えてなりません。
大きなチャンスはまだこれから訪れることになるのではないでしょうか?
(この記事を書いた人:今市太郎
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