いよいよ日本時間の21日午前2時から米国新大統領バイデンの宣誓式のセレモニーやそれにともなうイベントが開催されます。
今回は新型コロナに配慮してバーチャルなものになるため人が押し寄せて盛大なセレモニーになることはなさそうですが、今回の大統領選挙で完全に米国を分断させてしまったバイデンがここからうまく舵取りをしていけるのかどうかに大きな関心が集まるところです。
バイデンの選挙チームは新型コロナにかこつけて、できるだけバイデンを有権者のもとにさらすことを避けてきており、まともな演説もほんの数回しか行っていません。
その間でも認知症としか思えないようなことを何度となく口走っており、ウォール街ではバイデンが4年後再度大統領でいることはないであろうという見方が趨勢を占めている状況です。
ややもすれば任期のかなり早い段階でカマラハリスに交代することになるという観測も強くあり、あくまで票を集めるために建てた候補者であることをすでに曝け出しています。
就任当日からいくつもの大統領令を出してトランプ政権の運営を急激に修正しようとしているようですが、果たしてこれらも本当にワークするのかが大きな問題になりそうです。
本当に支持率は62%もあるのかが疑問
レガシーな米国のメディアの調査ではバイデン政権は62%の支持率があるといいますが、本当にそんなに高い支持を得ているのかは大きな疑問です。
トランプの支持率はここへきて30%以下に下落との報道もありますが、保守系のメディアの調査では依然として50%以上がトランプを支持しているといった恐ろしい結果もあるだけにバイデンが再びこの国を一つに纏めていくといったことが可能なのかどうかが非常に注目されるところです。
バイデンは副大統領としてリーマンショック後の経済にも立ち向かったわけですが、実際この人物にはなんら成果はなくもっぱら息子を使って政権への口効きでカネを集めると言ったことしかしていない点も問題で叩けば埃しかでてこない存在なのも非常に気になるところです。
トランプが登場した時にも相当な違和感は覚えたものですが、このバイデン新大統領はそれとはまた別にレベルの低い不適格感を感じる次第です。
早期にカマラハリスに交代した場合相場がどう反応するかにも注目
これから就任しようという人物に退任交代の話を持ち出すのはいささか気がひけますが、バイデンの現状を見ていますと中間選挙までもつかどうかすら危ない状態です。
ややもすれば今年の早いタイミングで健康上の理由からカマラハリスに交代せざるを得ない状況がやってくることも視野に入れておく必要がありそうです。
バイデン自身が当選後メディアのインタビューに応えてカマラハリス次期大統領などと言い間違えなのか既成事実なのかよくわからないことを口走っております。
これも大きな憶測を呼んでいますが、上院の中でももっとも左派だったカマラハリスが大統領に昇格した場合党内の左派グループとの連携がどのぐらいはかられることになるのかも気になるところです。
いずれにしても新大統領の誕生はオバマが登場した時のような熱狂感は全くなく、しかも政策的にも何をしようとしているのかが殆どよくわからない、カネだけ使う大きな政府になることしか見えていないのも事実であり株式市場も為替市場もこの就任式を経てどのように動くのかに注目していくことになりそうです。
いずれにしても米国が輝くような国になっていく過程にあるとは到底思えないところがあり、非常に期待できない大統領が誕生してしまったことにかなりの違和感を覚える状況です。