ビットコインがこの週末に再び円ベースで100万円を超えて話題になっています。
瞬間的には102万円を超える場面もあり、ようやく100万円台に戻ってきていることがはっきりと確認できる状況です。
さすがに市場では利益確定売りも出ているようで一旦90万円台に沈みこんでいますが、ここからさらに上昇を描くことができるのかどうかに非常に大きな注目が集まります。
先週から今週にかけては香港で自治権をはく奪されかねない問題に市民が蜂起して大きなデモが繰りかえし起きていますが、香港の金融市場が中国政府によって取り込まれてしまうような事態に発展すればかなりの資金が香港のマーケットから逃げていくことも予想されます。
一部の資産保有層が保有財産の逃げ場として、ビットコインを利用し始めているのではないかという憶測も強まりつつあります。
香港情勢がビットコインに影響を与えているとすればビットコインはここからさらに上昇する可能性もあり、リスク回避のための資産として定着していくかどうかにも注目が集まりそうです。
ただし、ビットコインの場合には相場の状況とは別に上昇したところで大口の保有投資家である、いわゆるクジラがいきなり大きな売りを出してくると流動性が確保されていないだけに驚くほど価格が下がることもあります。
しかも仮想通貨FXでは簡単にロスカットを食らって相場を下げる勢いが加速することも考えられますので、リスク資産だから長くもっていていいかどうかについてはよく考える必要がありそうです。
また相場全体の暴落などのケースでは資金補填上の理由からビットコインもいっしょに売り込まれるといったまさかの事態も起きないとは限りませんから、どう取引をしていくかの戦略はまさに個々の個人投資家次第の状況であることは常に理解しておかなくてはなりません。
一つはっきりしているのは既存の資本市場が非常にリスク回避に敏感になりだしていることで、ここから何かが起きる前兆である可能性も否定はできない状況です。
勝手に危機感だけを感じてビットコインの買いに走るのはさすがに危ないものがありますが、ここからさらにビットコインが大きな上昇を果たしてしまうといったまさかの事態もありうることだけは意識しておきたいところです。
迂闊な買いは高値掴みのきっかけになりやすいものですが、押し目買いをしようとおもっても押し目がない可能性もよく考えておくべきでしょう。