俗には「雇用統計」と言われます。アメリカを代表する雇用に関する経済指標になります。
この雇用統計ですが「非農業部門雇用者数」は毎月第一金曜日に発表をされます。
アメリカの夏時間は21:30、冬時間は22:30に発表され、投資家の間では「月1回のお祭り」と揶揄される程、世界中の投資家が注目し大きな値動きを見せる指標になります。
非農業者部門雇用者数とは
非農業部門ということは、農業以外の給与所得者が前月に何人雇用されたかを示す統計になります。
なぜ、農業を外すかといえば、アメリカは工業立国という概念があるからにほかなりません。
ほかに、アメリカの代表的ともいえる株価指数、ニューヨークダウ工業株30種のようにやはり工業関係の株価指数が代表的指数と言われることを考えても妥当なことだと言えると思います。
しかし、アメリカは決して農業生産が脆弱というわけではなく、特に小麦、とうもろこし、大豆等の生産は世界最大に匹敵する生産量になります。近年、南米等にその生産高は抜かれるような状況にもありますが、それでも世界有数の穀物の生産国になります。
雇用統計の問題点
雇用統計は一般的に毎月、20万人以上の新規雇用があると景気が拡大場面にあると判断をされます。しかし、この数字の問題は新規雇用と一口に言っても、1月に一度しか働かなかった新規雇用も1件とカウントされることです。
たとえば、週に一度しか働かなくてもカウントされます。月に1度しか働かなくて生活が成り立つはずもなく、また、そういったパートタイムの仕事を複数、新規に雇用したとしてもそれは別々のカウントで1件とカウントをされます。こういった、状況で本当に雇用統計をそれほど重視してもいいのか、という意見は昔からあります。