前第14代連邦準備制度理事会 (FRB) 議長。
現在は、ブルッキングス研究所特別研究員、投資ファンドシタデル・インベストメント・グループ、シニアアドバイザー。
生い立ちと職歴
ジョージア州オーガスタ生まれ、サウスカロライナ州ディロン育ち、ユダヤ系。大学入試試験のSATでは1600点中1590点の高得点を取る秀才でした。
大学はハーバード、博士課程はMITに進学。MIT在学中にフィッシャーやサマーズなどのアメリカの政府要人と知己を得ることになります。
オバマ政権時にFRB議長だったので、民主党寄りであると考えられることが多いのですが、共和党にも知己が多くおりかなりリベラルな人物になります。実際は共和党員になります。
功績
日本研究に関しては、プリンストン大学教授、学部長時代に同僚のノーベル経済学者クルーグマンとともに大きな功績を上げています。デフレ不況時には、1930年代の大恐慌時代の中央銀行の貨幣供給量が少なすぎたことが原因と喝破しています。
そのため、リーマンショック時には大量の資金を市場に供給したところから「ヘリコプターベン」と揶揄されることが多くありましたが、結局、彼のやったことが現状では正しかったように思います。
また、過去FRB議長はインタビューに応じないという慣行を破り始めてインタビューを受けたFRB議長としても有名です。
日本の金融政策と彼の金融政策の決定的な違いは、減税を促すために中央銀行がその国家財政を支えたのに対して日本は減税を選択するのではなく、増税を選択したのが大きな違いになります。
アメリカも日本も、リーマンショック以降債務危機問題を抱えたのに対してアメリカがより早く回復をしたのは減税効果が大きいと思います。