バニラオプションとは、オプション取引の一般的なものを指します。
名前の由来
バニラオプションの名前の由来は、アイスクリームなどでバニラ味が一般的であるところにあります。
一見すると変わった名前なので、何か特殊なオプションなのかと思ってしまうかもしれませんが、アイスクリームのバニラ味をイメージすれば、バニラオプションが一般的なオプションであることを感じとりやすくなります。
オプション取引とは
オプション取引とは、金融派生商品(デリバティヴ)の一種です。デリバティヴと聞くと、投機的な取引のイメージが強く持たれていることがありますが、元来はリスクを下げるために利用されていました。
オプション取引では、将来の決められた日に、一定数量を決められた価格で買う権利あるいは売る権利を売買します。あくまでも権利の売買なので、レートが不利な方向に動いた場合には、権利を放棄することができます。
もっとも、オプション料と呼ばれる、権利を獲得する費用は、権利行使の有無に関わらず発生します。オプション取引の一例としては、為替予約が挙げられます。貿易を活発に行う企業などでは、為替予約をすることで、為替レートの変動リスクを軽減しています。
例えば、米ドルで受け取る資金が多い企業が、1ドル=120円のときに、1ドル=110円の為替予約をしておけば、1ドル=100円になった場合でも、1ドル=110円のレートでドルを円に交換することができます。
相場が1ドル=120円のままだった場合には、権利を放棄することにより、1ドル=120円のレートでドルを円に交換することが可能です。