フィボナッチとは、為替相場の分析手法の1つです。フィボナッチは、目標となる為替レートを推測するのに利用できます。
フィボナッチにおけるレート推測方法
フィボナッチでは、高値と安値をもとに、為替レートを推測します。
計算方法は、高値から安値を引いた値(レートの変動幅)の、38.2%、50%、61.2%の値を算出するだけです。フィボナッチはイタリアの数学者であり、生物が1.618の割合ずつ成長することを発見しました。この1.618という値を用いて計算されるのが、38.2%と61.2%です。
具体的には、100%を1.618で1回割ると61.2%となり、2回割ると38.2%となります。フィボナッチは、計算方法がシンプルな点に特徴があります。
相場が一方向に進む力が強い場合には、相場が38.2%だけリバウンドし、一方向に向かう力が弱い場合には、61.2%リバウンドするという考え方です。
フィボナッチを相手にしないトレーダーもいる
フィボナッチがレートの目安とされるのは、為替相場に参加する人間が生物である以上、生物の成長割合に関わる1.618という数字が関係するはずだ、との考えに基づいています。
しかし、この考えは論理に説得力がないと考えるトレーダーもいます。いくら何でも論理が飛躍しすぎている、という考えです。
ただし、フィボナッチが為替相場の分析手法として存在している以上、本来ならば38.2%や61.2%が目安になりえないとしても、フィボナッチで分析しているトレーダーはこれらの値を目安にした取引を行う可能性があります。
したがって、フィボナッチを信じるかどうかはともかく、1つの分析手法として存在することは意識に留めておくことが望ましいです。