ビックマック指数とは、世界的に知られている物価指数の1つです。
マクドナルドのハンバーガーの名前がついている
ビックマック指数の「ビックマック」とは、マクドナルドで販売されているバーガーの名前です。
では、なぜマクドナルドのハンバーガーの名前を冠する物価指数があるのでしょうか。ビックマック指数は、国ごとの物価水準の違いを把握するために用いられます。
そのためには、世界の多くの国で販売されている商品を基準とすることが必要です。マクドナルドはアメリカのほか、日本やイギリスをはじめ世界の多くの国でビックマックを販売しています。そのため、物価の違いを把握するのに適した商品だといえます。
購買力平価を把握できる
ビックマック指数を用いれば、各国の購買力平価(各通貨がどのくらいの価値の商品を買う力があるのか)を把握することができます。では、購買力平価をビックマックの価格を用いて計算する例を確認してみましょう。
日本でビックマックが1個当たり370円であり、アメリカでは2.5ドルで販売されているケースを考えます。
このケースでは、370円÷2.5ドル=148円/ドルとなります。このことから、ビックマック指数をもとにして計算された為替レートは1ドル=148円となります。
もっとも、日本、アメリカのいずれでもビックマック以外の商品が多数販売されています。ただ、物価水準と為替レートの関係性を手軽に把握するためには、ビックマック指数が便利です。
為替レートの変動が予想外だという場合には、日本とアメリカのビックマック価格をチェックしてみても面白いのではないでしょうか。