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ブレトンウッズ体制

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ブレトンウッズ体制とは、1945年にスタートした世界金融の体制のことです。ブレトンウッズ体制を支えた機関に、IMF(国際通貨基金)とIBRD(国際復興開発銀行)があります。

 

1971年のニクソンショックまで続く

ブレトンウッズ体制は、1971年のニクソンショックまで続きました。ニクソンショックでは、アメリカのニクソン大統領が金本位制からの離脱を表明しました。

これに伴って、為替レートが金との固定相場から、変動相場制へと移行しました。つまり、ブレトンウッズ体制の下では、為替レートが金に固定されていたのです。固定為替レートでは各国の経済成長に差が生まれたり、貿易にかたよりが生じたりした際にはレートを調整するための売買を行う必要が生じます。
しかし、第2次世界大戦後の不安定な状況では、為替レートが固定されていたほうが、各国が安定した経済政策を立てやすかったといえます。したがって、ニクソンショックによってブレトンウッズ体制が終了したことは、世界の金融が第2次世界大戦後の混乱から、ひとまず落ち着きを取り戻したことを意味しています。

 

IMFは今でも大活躍

ブレトンウッズ体制自体はなくなったものの、体制を支えた機関は今も残っています。特に、IMF(国際通貨基金)は、現在でも金融危機が発生した国を支援するなど、世界の金融において不可欠な役割を果たしています。

たとえば、欧州債務危機の際にはECB(欧州中央銀行)と共同でギリシャへの支援を表明するなどし、混乱の収拾に努めました。現在の世界経済はブレトンウッズ体制ほど厳しく管理する必要はないものの、有事の際にはIMFが活躍するなどして落ち着きを取り戻させる必要があるといえます。
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