「RSI」と並んでオシレーター系の指標として、国内のFXトレーダーに定着しているのが「RCI」と呼ばれるテクニカル分析です。このページではRCIの特徴とおすすめのFX手法を紹介していきます。
FX投資でのRCIの使い方
RCIは「Rank Correlation Index」の略で、統計学上では「スピアマンの順位相関係数」という、立派な別名があります。RCIはオシレーター系として有名な指標ですが、実はオシレーター系とトレンド系のテクニカルをあわせた性質を持っています。
例えば「短期」・「中期」・「長期」3本のRCIを表示していたとしましょう。
その時に、短期線が中期線、長期線を安値圏でクロスしたら買いシグナルまたは、高値圏でクロスしたら売りシグナルといった判断もできるのです。
移動平均線と同じように「短期線」が「中期線」を下から上へと突き抜けるとRCIの「ゴールデンクロス」となりますので 買いシグナルと判断することができます。
したがってこのRCI単体を使った分析でも、トレンドとオシレーターの両方の情報を得ることができるのがこの指標のメリットと言えます。
RCIの計算式を知っておこう
RCIは次のような計算式で表されます。
「d」とは日付の順位と価格の差を2乗し合計した数値で、「n」は期間となります。
日付の順位は当日(最新の日付)を1にします。そして、遡りながら2、3、4、…と順位をつけていくことになります。価格はその計算期間の中での高い順に1から番号をつけていきます。したがって期間の最高値が1、2番目に高い価格に2をつけていきます。
RCIを自ら計算する機会はないと思いますが、どのような仕組みになっているかについては概ね知っておいて悪いことはありません。
RCIの設定期間
RCIの場合、計算期間をどう設定するかによってもシグナルの出方がかなり変わってくることになります。
どの数値がベストなのか?については、利用しているトレーダーによって見解が異なる部分がありますが、各FX会社のチャートでデフォルトで設定されている、期間設定で多いのは次のようになります。
・まず日足の短期の場合は、「5日」「9日」「13日」が基本となります。
・中長期の場合は「18日」「22日」「45日」「75日」が多く使われています。
・さらに週足ですと「9週」「13週」「26週」「42週」が多く利用されています。
この組み合わせに正解はなく、FX検証の結果や実際のFXトレードの成果が、まさに「答え」になりますので、自分自身のスタイルに合わせて数値を決定していくことが肝要です。どんな数値でも一定期間使い続けることが重要になってくるのです。
売買シグナルの目安について
RCIは、上下「-100%から+100%」までの数値で表されます。
一般的に逆張りの指標として利用する場合は、-95%以下からの反発は底値圏からの出直りとなりますので、買いと判断します。また-80%以下で推移していた相場が、-80%以上に戻るタイミングは、上昇転換のサインとして読みます。
一方売りシグナルとしてみた場合、+95以上からの反落は天井圏からの反落と見ることができます。
また、+80%が+80%以下へと推移した場合は、下降転換のサインとして利用します。
順張りとして利用する場合は「0%」が基準となります。0%よりも現在の相場が上にあるか?それとも下にあるのか?でトレンドを判断します。上にある場合は上昇の傾向が強く、下にある場合は下落の傾向が強いことになります。
そして、更に短期線や中期線の向きと、角度にも注目します。そして、短期線がクロスしたタイミングでエントリーを行います。このあたりは、移動平均線の基本的な使い方と同じになりますね。更に具体的な使い方を知りたい方は下記の「RCIを使ったFX手法まとめ」をご覧ください。