例え日本の市場が閉まったとしても、ニューヨーク市場やロンドン市場は開いているので、取引を行う事が可能です。しかし、それはあくまで平日の話であって、土曜日と日曜日は相場がストップし、その連続性は途切れてしまいます。
この連続性が途切れた場合、時として起こるのが窓開きという現象です。つまり、市場が閉まった後と、再開された時で値が違っている場合があるということです。
窓開けの恐怖は体験しなければ分からない
過去には「窓開け」によって市場が再開した時、2円以上(200pips)の差が出ていたという事もあります。では、一体どうしてこのような事が起こるのでしょうか。原因は様々な事が考えられます。
例えば、土曜、日曜の間にどこかの国の要人が爆弾発言をしたとか、どこかの国の国家を揺るがすような事件、テロなどが起きたとか、色々な事が考えられます。
この窓が開くという状態は、FX取引よりも株式の取引などでよく起こります。FXで起こり難い理由の一つとして、FXは基本的に全世界で絶え間なく取引が行われているからです。
ただ、やはり先程述べたように、FXでも週末には窓が開く可能性があります。FXの場合、週明けの月曜日に窓が開く事はそれほど珍しくはないのですが、通常発生するような窓開きはそれほど大きなものではありません。
ただし、時として通常ではあり得ないような大きな窓が開く事もあります。こういった時は非常に危険であり、注意が必要です。
何か異常事態が起きているという兆候でもありサインでもあるので、慎重なトレードが求められます。
週をまたいでポジションを持つときは、リスク管理をしっかりとしよう
株式投資にしてもFX取引にしても、窓開きが起こるかどうかの予想というのはまず立てる事が出来ません。その為、週をまたいでポジションを持つというのは「リスクを抱える」事になります。
ですから、FX初心者の方であれば、最初のうちは週をまたいだポジションなどは持たないほうが良いです。相場が良い方に動けば思わぬ利益となりますが、予想と反対の動きをした場合は、再起不能となる危険性があります。