投資関連の書籍やWEBサイトを見ると、念仏のように「損切りは早くしなさい。」と書いてあります。
実際、損失を小さく限定するというのは大切な行為です。しかし、経験豊富な投資家がこの理論を取り入れるのらまだしも、FXを始めて間もない初心者が、この考えを用いるのは危険だと思いました。
初心者とは僕の事を言っているわけですが、少なからず僕は損切りを早くしてもトータルで損失のほうが多くなりました。
手法概要
手法名 | 理想のトレードスタイルを追い求めたが | ||
---|---|---|---|
開発者 | samechan さん | ||
勝てる? | 勝てない | ||
取引スタイル | デイトレード | ||
時間足 | 15分足、1時間足 | ||
通貨ペア | ポンド円、ポンド米ドル | ||
分析手法 | ダウ理論、高値安値 | ||
その他選択項目 | 順張り | ||
取引市場 | 欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 5時間 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 30回 | |
エントリー注文 | 逆指値 | 決済注文 | 成行 |
勝率 | 20% | 損益レシオ | R-3 |
平均利益 | +30pips | 平均損失 | -10pips |
エントリー方法
投資のやり方ですが、ある程度トレンドが出てからの「逆指値」注文をしていました。
例えば、100円が前日の安値だとして、100円を下回ったのをみてから、しばらくは静観します。
そして、売りの勢力が弱まらずに、ドンドンと下げが続くようであれば「逆指値の売り注文」をするという方法です。
思惑通りの動きにならなければすぐに損切り
コンセプトが「トレンドにのった迅速な損切り」でしたので、すぐに下げが続かなければ成行で損切りをしました。
当然、この方法は細かく損切りを重ねることになります。ですから、この手法でのストレスはハンパないものがありました。
エントリーしてすぐに下げる時もあります。その最大の機会を確実に大きな利益を取れればいいですが、そこまで何回もの損切りを続けていれば、心が疲れてしまっていて、肝心な時に下げを見守ることができなくなってしまうのです。
人間は利益を伸ばすことが出来ない
経験豊富な、トレーダーの方に悩みを打ち明けて質問したことがありますが、非常に納得のいく答えをもらいました。
それは、「人間の脳が利益を伸ばす事が出来ない構造になっているから。」とのことでした。
また、エントリーと決済の両方に明確な根拠がないことが問題だと指摘されました。
指摘していただいた通り、僕の場合、エントリーは薄いながらも根拠がありましたが、決済に関しては明確な根拠がありませんでした。だから、損切りに対してストレスを抱えるし、利益にきちんと向き合うことが出来ない。
単に、「損切りを早く」「トレンドにのる」という理想を追いかけたばかりに、肝心なところが抜け落ちていたということです。
ですから、FX初心者の方が「迅速な損切り手法」を考えているとすれば、エントリーと決済に明確な根拠を持つようにした方が良いです。