1分足の「トレンドライン」を使ったデイトレFX手法を紹介いたします。このFX手法は、もみ合い相場では全く勝てません。
しかも、ただ勝てないだけではなく・・「もみ合い相場」=「泥沼の連敗」になってしまいます。
その反面、トレンド相場では非常に有効なFX手法です。エントリーポイントが明確で、少ないリスクで大きな利益が期待できます。
1分足トレンドラインブレイクFX手法の概要
使用するのは1分足と1時間足
まず、チャートの設定からです。時間足は「1時間足」と「1分足」の2つです。1時間足と1分足には移動平均線の20MAを表示。テクニカルはこれだけです。1時間足の20MAはトレンドの方向を見極める為に使います。
単純に、20MAが上を向いている時は「買い」 下を向いている時は「売り」です。
水平、もしくは角度が緩いラインは様子見となります。
※1時間足でFX相場の方向を確認する
1分足でエントリーする
1時間足の20MAで売買戦略が決まったら、エントリーは1分足です。エントリーの判断には「20MA」と「トレンドライン」を使います。
以下エントリールールです。買いの場合を例に説明していきます。
1.20MAが上向きで直近の高値を更新している。(ローソク足が20MAの上にある状態)
2.ローソク足が20MAを下抜ける(ローソク足が20MAの下にある状態)
3.1~2の流れを確認して、高値から「下落トレンドライン」を引く
4.「下落トレンドライン」を陽線終値でブレイクしたら、買いエントリー
何故、1分足の20MAブレイクを確認する必要があるかというと、それは「トレンドラインを引く基準を明確」にするためです。
この工程がなければ、トレンドラインを結ぶ高値にバラつきが出て、無駄なエントリーが多くなります。20MA下抜けを確認する作業が、結果として「しっかり押し目」を待つという行為につながっているのです。
※1分足でエントリーする
損切りルール
損切りルールは、エントリー後すぐに、1分足の直近安値に逆指値注文をします。
正確にいえば、直近安値-0.5pips がストップ値です。【例】100.00円の場合99.995円に設定。
スプレッド込みでも、ほとんどの取引において10pips以下の損失で収まります。通貨ペアによりますが、ユーロ円ですと平均8pips程になります。
ロスカットの切り上げ
続いて、ロスカット切り上げルールです。ロスカットの切り上げパターンは2つあります。
【1つ目】直近高値ブレイク後
エントリー後に思惑通り上昇して直近高値をブレイクした後に、エントリーポイントまで戻ってくるということは、上昇トレンドが否定されたと見なします。リスクを減らすためにも、ストップを建値に移動します。
【2つ目】1分足で明確なサポートを作った後
直近高値を「ブレイクした、してない」に関わらず、1分足で「もみ合い」となり明確なサポートを形成した場合にストップを移動します。
「1分足で上昇のスピード感がなければ、一旦調整の下落が入るのではないか?」という思惑がこのルール適用の理由です。
※追記「+50pips、+30pipsのリミットにわずか到達しなかった場合に適用。」にルール変更しています。ですから、現在のルールでは以下のチャートは損切りになります。
利益確定ルール
利益確定は、その日の「何回目のトレンドに乗れたか?」によって変わります。
1回目のトレンドであれば、+50pips にリミットを設定します。2回目、3回目、それ以降のトレンドであればリミットは+30pips に設定します。
上昇が長く続ければ「反落」するリスクは高くなります。そのリスクを考慮したリミットを設定しております。
前述した、ロスカット切り上げルールですが、これは含み益の時にも適用されます。例えば、+49pipsの含み益まで上昇したが・・後1pips届かなかったなんて時でも「建値決済」で終わることは、ほぼありません。意識されたサポートブレイクに、ロスカットを切り上げていますので、ある程度の利益は確保できます。
このリミット設定値に正解はありません。ボラティリティや通貨ペアによって違ってきますので、ご自身の取引時間帯や取引通貨、考え方によって変更していただければと思います。
私自身も、リミット及び損切りルールについては、その時の相場に合わせて変更を加えるようにしています。
※利益確定イメージ
このFX手法のまとめ
「トレンド相場」に入れば、毎日エントリー可能なFX手法ですが・・「もみ合い相場」ではエントリーチャンスはありません。
また、エントリーしても「日足単位」のボラティリティが少ないFX相場では、継続して利益をとる事は難しくなってきます。ですが、トータル成績。つまり長いスパンで見た場合は、利益が残ります。
ただ、ストレスは非常に溜まります。勝率が高いFX手法ではありませんので、「連敗しても心が折れない精神力」それと、「トレンドをひたすら待ち続ける忍耐力」がこのFX手法では必要です。
私の場合は、FX初心者時代の強制ロスカットの経験から反省し、体に「損小利大」のトレードが染みついています。
ですから、デイトレなどの短期では「損小利大」以外のトレードは・・・怖くて出来ません。どんな取引ルールでも勝率が良いのが一番ですが、自分が作るFX手法は「損小利大」を第一に考えますので、自ずと勝率は悪くなってしまうのです。
なので、このFX手法が気に入ったという方は「損小利大」に拘らず(勿論そのままのルールでトレードしても良いですが・・)FX手法の決済ルールを変更したり、別のテクニカルを組み合わせたり・・様々な角度から検証して頂ければ幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。