※注 本記事は、12/3 9:40 に執筆されたものです。
(投稿が遅れまして申し訳ありません。管理人:TOMOZO)
このところ「ユーロの強気」をずっと、こちらのコラムで書いているのですが実際ユーロ相場は強くなる兆候もない、というのがみなさんの感想になると思います。
あらかじめ記しておけば、私は短期取引などに興味が全くないですし、そもそも短期取引では大きく自分の生活環境を変えられることはない、と相場歴20年以上の経験で実感をしています。
そもそも私は総悲観の中から買うのに喜びを感じる投資家であり、みなさんがバブルの有頂天のときに平気でキチガイといわれようとも売る投資家であります。
話が逸れましたが、最近、「日銀」の「金融政策委員会」のメンバーから相次いでコメントが飛びだしています。「黒田総裁」岩田副総裁ともに、急に必要であれば追加緩和をする用意があると相次いでコメントを出しています。
世間はアメリカの利上げやユーロの追加緩和期待で若干、楽観に傾いているときにこの「金融政策」のトップ2人が警戒感を示しているのは実に適切だと思います。
アメリカの利上げは何を意味するか?
現在の世界成長というのは、いくらアメリカを筆頭に景気が回復しているとはいえ、まだまだ世界成長は「新興国」中心であることは間違いないことです。
いくら中国が減速しているといっても年率7パーセント弱の成長はアメリカを遥かにしのぐ成長です。
ですから世界成長をけん引しているのはアメリカではなく「新興国」なのです。
そこで、アメリカが利上げをしたら、急速に「新興国」経済が減速をするのは今まで何度も説明したとおりです。もう一度繰り返しますが、「新興国」に流れ込んだ緩和マネーが先進国に資本回帰するのが経済の常道になります。
12月2日のFRB.イエレン議長の講演
この記事を書いているのが12月3日になりますが、この講演の趣旨を私は「FRB」は利上げをやりたくて仕方がないと感じました。たぶん、
11月は営業日が少ない所為なのか、何なのかはよく存じあげませんが、極端に悪い数字でなければ利上げを決断すると思います。ほかの「FRB」の重要視する賃上げや「物価上昇率」は個人的には問題がないと思っています。
こういった背景から「日銀」の2トップは利上げ確実とみて、「新興国」経済の危機を見越してそういった発言に及んでいることになると思います。世間はアメリカが利上げをしたら、バラ色みたいな雰囲気ですが、経験則から利上げ直後はドル安、株安です。
日柄的にも12月の危機は正解
私は7月末から8月上旬に何らかの危機が起こるよ、と明言していたことを覚えている方も多いと思います。何が起こるのかはよくわからないのですが、今回も12月の中旬ころから日柄的、周期性等を分析すると中国を発端として何らかの危機が起こる可能性は高いと思っています。
他の相場環境
12月からのアメリカ長期国債相場は、なぜか上昇しています。これだけ世間が利上げを期待しているのに、金利の先行きは安いと表示されています。
また、「イエレン議長」の講演を受けてスイスフランが急騰しています。完全にリスク回避モードに一部の投資家は入っていますね。
報道が全部正しいなんてゆめゆめ思わないほうが大事なのでしょうね。報道部の経済記者はまったく経済を理解していないから誤報道が多いのですけどね。
嵐がすぎ去れば・・・
嵐が過ぎ去れば・・・みなさんが思っている相場に移行するでしょう、と考えています。
たぶん、「日経平均株価」を筆頭に暴騰するのではないのでしょうか?
(この記事を書いた人:角野 實)