「イギリスのEU離脱問題」についてたくさんの方からお問い合わせをいただきますので書いておかなければいけないと思っています。
先ず、内容については、簡単にいうと私自身が、興味がないということにつきます。
そもそも、今の国民投票に関しての議論に関して、バカではないかとしか思っていませんということがあります。ですから、書いている内容は大したモノはありません。
そもそもイギリスの離脱はあるのか?
国民投票に決定権があるのであれば、その可能性もあるでしょう。はっきりいって、これこそ衆愚政治の極みで民主主義の欠陥とも言えると思います。
そもそもそんなことも明確に答えられない私自身に興味がないことの証左です。ところが、FX会社はイギリスポンドに関しての「建て玉制限」をしたりしてその熱狂を煽っています。
そんなに大量の注文が発生するのか、と思いますが、その多量注文に乗じて自分も儲けようなんてナンセンスです。「雇用統計」以上の注文が殺到しているから、このような対処になっているのでしょうけど、アホらし、と思います。
そもそもそのような大量注文をしている連中はどういう連中かといえば、間違いなく「HFT取引」をしている連中がやっていると思います。
それだったら、「インターバンク」でやればいいものなのですが、それだとレバレッジを効かすことができないので、バーチャル市場のFXまで進出してきていると考えるのが妥当です。
つまり、値動きを動かしますよ、と宣言しているようなもので、値動きがあると寄ってくるトレーダーはうじゃうじゃいると思います。
でも、どういう風に値動きがあるのですか?たとえば、投票結果が賛成になった場合、ポンドドルで考えた場合、イギリスの「GDP」とアメリカの「GDP」はどう変化するのですか?そんなもの私には、わかりません。
賛成になったときには、ポンドは上がるのですか?下がるのですか?考えるだけでナンセンスです。
それが明確にわかったからといって、今度は、相手は「HFT」超高速取引の連中です。どうやって対抗するのですか?
自分でプログラミングできて、サーバーもFX会社、「インターバンク」金融先物取引所の近所に設置もしなくてはいけません。その対策費用を上回るお金を儲けることができれば、投資する価値もありますが、ほとんどの人にその大儲けの根拠がないに等しいのだから考えるのは無駄という結論になります。
わからないものはやらない
そもそも6/23に投票になるらしいのですが、その開票結果もいつ発表されるかよくわからないから、新聞社やマスコミから「インサイダー」情報の手配もしなければいけません。
そもそもその国民投票の結果はいつ反映されるのですか?投票結果に基づき即日脱退するのですか?するわけないでしょ。脱退するのであっても本当の脱退をするのに、最低でも1年かかります。
だから、結果が出て、ある程度の値動きが何を基準として動いているのかをきちんと検証をしたほうが、よほど、儲かると個人的には思いますから「わからないものはやらないの鉄則通り」なのです。
本当に離脱したら、イギリス人はバカと世界からレッテルを貼られるだけですし、ポンドに投資をしている人は少なくなりますからさらに下がるのは当たり前。
ユーロに残留するのとしないのでは、企業の対応も違いますからその対応に追われることを思えば経済も停滞しますよね。
だから、下方向の可能性のほうが高いですよね。私だったら、ポンド円日足30まで近づいてから売りますけどね。でもその値幅がどのくらいになるか全く見当もつかないのですぐに手仕舞いするでしょう。
それだったらやらないほうがいいと思うのは誰でも思いますよね。そもそも「パナマ文書」によって税金を脱税したキャメロンが残留希望すればするほど、離脱支持派も増えるでしょうね。
私からみると世紀の衆愚政治ですから興味もありません。結論はすぐにやる必要がない、ということです。
(この記事を書いた人:角野 實)
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