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22日のロンドン、NYタイムは午前零時の「LONDON FIX」に向けて主要通貨が思い切り買い上げられることとなり、ほぼここで最後の巻き戻しが終了した模様で、その後は大きく値を下げて取引自体が著しく細る状況となっています。
ここからはいよいよ23日の投票結果次第ということで、日本時間の24日の午前6時以降にならないと動きは出ない可能性があります。
投票率は天候次第の状況
英国においても中高年の投票率は高く、若者は天気が悪くなると投票に来ないとい、うどこかの国で聞いたような状況が展開されるようで、天候が非常に投票に影響を与えているようです。
今週はじめからロンドンを中心にかなり天気が悪く、梅雨があるわけでもない英国でも大雨が降り続いたようですが、直近の天気予報は全国的に回復しており、投票率への影響に関心が集まっています。
出典 AccuWeather.com
この時期、英国はほとんどのエリアが午後11時は日本の夕方よりも明るい状況ですから、ぎりぎりまで投票者数の結果はわからないことになりそうですが、推定投票率は65%程度と見られていますので、これに近い、もしくはこれを超える投票率になればかなり残留の可能性が高まることになりそうです。
また、これを大幅に下回る投票率になると離脱の可能性が高まることになり、投票期間中唯一公的に発表されるであろう投票率は重要な数字になりそうです。
ヘッジファンド勢などは独自に出口調査を実施
これも以前から報道されていることですが、「ヘッジファンド」などは独自に投票の出口調査を実施するようですので、投票開始から７～８時間が経過したあたりから具体的に相場に売買を入れてくる可能性もあり、ユーロポンド、ポンドドル、ユーロドルなどの動きに注目してみたいところです。
公的な報道機関は、日本と同じで投票期間中は一切その内容を報じませんから、投票が終わるまではまさに相場の動きがそれを占うひとつの重要な要素になりそうです。
24日朝6時以降は一斉に観測報道開始
日本時間の24日朝6時に投票が終了すれば、一斉にメディアでの報道が開始となりますが、どの機関が発表する何を信用するのが一番なのかというところが悩ましい部分になります。
メディアだけではなく主要な「賭け屋」も予測を発表するものとみられ、急激な変化のリスクはありますが一旦は相場自体の動きに順張りでついて行っても、一定の動きがでればそれなりに利益を取れる可能性も高まります。
24日朝6時は国内ではほとんどの業者がメンテナンス中
この朝6時というのは国内のトレーダーにとってはなかなか厳しい時間帯で、ほとんどの店頭FX業者はこの時間帯に10分から15分サービスを止めてシステムメンテナンスを行っています。
YJFXや海外FXのXMなどはストップなしに取引ができますので、大きなインセンティブになりますが、それ以外の国内業者を利用している個人投資家は動きがでてもこの時間帯、何もすることができなくなるというなかなかつらい数十分を過ごすことになりそうです。
オプションの影響で急激な巻き戻しにも注意
今回離脱か回避かまったくわからないということで、為替相場でもかなりオプションが売れているといいます。したがってコールでもプットでも履行できる状況になると、多くのトレーダーがすぐに利益確定をする可能性があることから、反対売買が集中することにも注意が必要です。
たとえば離脱回避として相場がぐっと上がるタイミングではリカクが著しく増加することにより、相場がいきなり下落してくることが考えられますし、逆に離脱決定で大きく相場が下落した時点でもリカクが集中することにより想像以上に相場が戻るタイミングが早くなることを想定しておく必要がありそうです。
「リーマンショック」のようなわけのわからない事態に追い込まれると相場はパニックになりがちですが、今回のような投票は最初からそのリスクが多く語られていますので、予想よりも収束するタイミングが早くなることも多いというわけです。
つまり利益にありつくことができてもあまりにも欲張ると、せっかくのリカク機会を逃すことになりかねませんので、どこまでがんばるかは相当注意しながら売買することが重要になります。
（この記事を書いた人：今市太郎）
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