市場最高値のNYダウと市場の利上げコンセンサスが支え
これまで株価が下がると体調が悪くなるとさえ噂されていた「イエレン議長」ですが、足元の至上最高株価とすでに90%以上の確率で織り込まれた12月利上げの材料を受けて、この12月ばかりは心置きなく利上げができることになりそうです。
利上げで相場が崩れだす危険は依然として残存
今週、公的な場で発言をしたすべての「FRB」関係者はトランプ政権が誕生し、減税や財政刺激策が実施された場合の政策見通しを尋ねられ、だれもが実施内容不明確であるため確信をもてない旨の返答をしていますが、積極的な財政出動が「FOMC」における利上げ余地を広げる可能性についても示唆しはじめています。
更迭はなさそうだが、果たして本人に継続意思があるのかが問題
10月以来「イエレン議長」が持ち出してきている高圧経済の発想とトランプの経済政策は意外な親和性を持っているように見え、実はトランプがもっとも高圧経済による舵取りの体現者になる可能性が高まりつつあります。
トランプ政権を見事当てたジェフリーガンドラックは意味深発言も
10月の大統領選挙前にトランプ勝利を予想して、市場から嘲笑された新債権の帝王「ジェフリーガンドラック」は結局大統領選結果を正確に予想した数少ない運用担当者の1人となりましたが、同氏は最近になってトランプ次期大統領が経済成長を迅速に促進できるとの期待は薄れ、株式相場は「乱高下」に見舞われると発言して再度注目を浴びています。