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24日、米国では前FBI長官のコミー氏の公聴会が開催されるので、一体どういう話が飛び出すのかが注目されています。
本人が一番変人なのに、そのトランプから変人扱いされいかれた人物として解任されてしまったコミー氏は一体どういう人物なのでしょうか？今回はここに焦点を当ててみました。
もともと法律畑出身の人間
ジェームスコミー氏は60年12月生まれですから現在56歳で、ウィリアム・アンド・メアリー大学卒業後シカゴ大学のロースクールに進み一貫して法律畑を歩む存在となってきた人物です。
2002年1月から2003年12月までニューヨーク南部管轄連邦検事を勤め、その後は2003年12月から2005年8月までアメリカ合衆国司法副長官を務め、事実上司法省のナンバー2として頭角を現わすようになります。
2005年8月には一旦司法省を去り、ロッキードマーティンの上級副社長に就任しその後もいくつかの民間企業で働いていましたが、2013年9月、バラクオバマの当選とともにFBI長官に任命され、今年5月に突然トランプにクビになるまでこの職を続けていたことになります。
ある意味ではトランプが大統領になったらそこにいたという存在であり、必ずしもトランプに近い存在ではなかったことがわかります。
突然名前がではじめたのが昨年の米国大統領選挙
彼の名前を日本でも聞くようになったのは2016年の米国大統領選も山場にさしかかったときにヒラリーのメール疑惑問題を「捜査する、しない」といった話が持ち上がったときです。
もともと民主党から選出されたコミーがヒラリーを叩くのかという驚きの声も上がりましたが、結局最終的にヒラリーは不起訴になり、トランプに近いのか民主党に近い存在なのかよくわからなくなってしまったのは事実です。
このときの突然のヒラリー叩きも真意は一体どこにあったのか、何を狙っていたのかはいまもはっきりしないわけですが、単に目立ちたいだけでそんなことをしたとも思えない状況です。
トランプ政権成立後はトランプ疑惑を追及する側にシフト
コミー氏はトランプ政権スタート後はトランプのロシア問題の疑惑を解明する側に回っており、政権発足直後に解任を余儀なくされたフリンの周辺の問題やトランプの関与についてかぎまわっていたことはどうやら間違いないようです。
ここからは憶測の域を出ないわけですが、選挙期間中にトランプ陣営とロシアの癒着問題があったかどうかを根掘り葉掘り調べられるのが、今の政権にとっては決して都合のいいことでないのはどうやら事実のようで、よほどこの周りで穿り返されでは困ることがあったのが突然の解任につながっているのではという見方は非常に強くなっています。
もちろんメディアが放っておくはずもなく、このあたりを各社が一斉に穿り返しているわけですから、表面上の振る舞いとは別にトランプもかなり気をもんでいるのは間違いないようです。
公聴会での虚偽発言は偽証罪に
さて、トランプから変人、邪魔者扱いされてあっさり解任されてしまったコミー氏は24日の公聴会で一体どんなことを言い出すのかが注目されます。一応公聴会といえども嘘を言えば偽証罪になりますから、先行きのことを考えればまず余分なことを言わないという戦法がひとつ考えられそうです。
逆にどうせ解任されたわけですからこの際洗いざらい証言してしまい、トランプ大窮地という可能性も当然残されています。
トランプがしきりに隠し立てしようとしていることが何なのかが詳らかになっただけでもかなり形勢はよろしくない方向に向かうことが考えられることから、この24日日本時間では25日になるのかも知れませんが証言内容の発表時間帯の取引には注意が必要ですし、そもそもその前に憶測記事がメディアに踊るようになっただけで、事実の前に相場が下げてしまうことも想定しておく必要がありそうです。
ニュースのヘッドラインと睨めっこの数日になりそうですが、うまく相場の流れをつかめば意外な利益にもありつけますので、とにかくプライスアクションを見ながら相場にしっかりついていく方法をとっていきたいものです。
（この記事を書いた人：今市太郎）
