総理のお友達・本田悦朗氏の後任話は頓挫
現在スイス大使をしている本田悦朗氏の次期日銀総裁説というのがこれまで結構有力とされてきたようですが、ご存知のようにこの御仁・「アベノミクス」仕掛け人の張本人で自他共に認める安倍晋三首相の経済政策の助言役をつとめてきたいわゆる安倍友の一人ですから、このご時勢にもっとも及びでない人物であることは間違いなく、どうやらこの人物が「黒田総裁」の後任になる話はかなり遠のきつつあるようです。
入り口あって出口なしのゴキブリほいほいの政策継続は続く
日銀の人事がどうなるのかは非常に関心の高いものですが、その一方で総裁が変わったから出口戦略に簡単に舵を切ることができるかといえば到底そんなことは考えられないほど緩和をしすぎてしまった今の日銀の惨状が浮きぼりになってきます。
国債買入れ年間40兆レベルへの低下はテーパリングではない
巷では日銀の国債買い入れ額が減少しており、足元では年間80兆円以上としていたものが40兆レベルに半減しており、実質的な日銀の「テーパリング」は始まっているとした見方も出ていますが、既に日銀は市中の40%の国債を買い入れてしまっており、金利が安定しているうちは債券の買い入れを急ぎたくないという事情があることを忘れてはなりません。