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干支から金融市場の相場を占うというのは株式市場では昔から行われてきたものですが、果たしてFX市場ではそうした干支による特徴というものはありうるのでしょうか？
欧米勢にとってはまったく関係のないライねの戌年ですが、今回は大晦日でもありますので戌年の相場について考えてみたいと思います。
そもそも干支の由来とは
干支というのは紀元前1400年ごろに始まったと言われており、時間や月日をカウントするために使われていたようです。しかしそうなると犬だの鳥だのというのはそのころから存在していたのか？という疑問が湧いてきますが、どうも動物はあとからこのはかり方を浸透させるためにつけたもののようです。
ただ、それぞれの動物には一応の意味があるとされており戌は、安全、保護、防御、忠誠、献身などを象徴する干支といわれています。戌は社会性があり人との付き合いも古いことから干支に設定されている動物の中ではもっとも親しみやすい生き物ということになるようです。
12年に一回しか回ってこないものですから特別な傾向があるかといわれるとよくわからないところも多いわけですが、少なくとも株式市場では過去5回（60年）では4勝1敗で比較的笑って年を越せると言われています。
この干支を気にするのは中国と日本ぐらいのもので、海外の外国人勢にとってはほとんど気にならないものですから、果たしてどれだけの効力を発揮するものなのかは正直なところよくわからないとも言えます。
酉年は当たっていたか？
ちなみに酉年は商売繁盛の年といわれましたが、確かに今年は国内でも後半に株価は上昇したものの、数字上で景気拡大が続いた割には国民の可処分所得も伸びたわけではありませんし、北朝鮮からのミサイルが落下しなかったのは不幸中の幸いではありますが、国内経済起因でなにか明確な動きがあったかといわれるとかなり怪しい状況であったともいえそうです。
戌年は守りの年
戌年は笑って年越しできるとはいうものの、守りの年ともいわれており、あまり成長が見込めないようにも思われる年でもあります。
2018年は大きな障害もなく比較的株も上昇しやすいとかなり楽観的な予想をするアナリストも増えていますが、日本がもっとも影響を受ける米国はリーマンショックからとうとう10年大きな暴落もなしに今まで相場を持ち上げてきていますから、なんらかの調整があってもおかしくはない時間帯にさしかかっており、防御ということを考えればブルではなくベアなのではないかとも思える年です。
ちなみにあまり昔の外為の話は参考になりませんので1994年と2006年のドル円市場を思い起こしてみますと、94年は1月月間平均レートが111.392円で同年12月の月間平均レートは100.45円と年初が最も高く、その後順次ゲラkうして11月に98円台初頭まで下落してなんとか100円台まで戻して終焉を迎えています。
一方2006年、サブプライムの問題が露見する1年前は1月のドル円月間平均レートが115.456円で同年12月が117.241円、５月に月間平均11１.778円をつけて戻す形となっています。
12年、24年前の数字ですからどこまで参考になるかわかりませんが、昔は年間の変動率もそう大きくなかったことが読み取れる数字で、戌年はドル円に関するかぎりはあまりボラティリティの大きくない相場がやってくるのかもしれません。
ちなみに戌年は米国の大幅な暴落が起きたためしは一度もないようで確かにそれなりに穏やかな年になることがこれまでは多かったようです。
果たして2018年が同じような都市になるのかどうかはまったくわかりませんが、激しい動きにならないとすれば短時間売買で利益をこつこつ積み上げていくのに適した年になってくれるのかもしれません。来年こそは皆さまに爆益が訪れることをお祈りしたいと思います。1年間ご愛読ありがとうございました。
（この記事を書いた人：今市太郎）
