12月に入りいよいよ為替市場も餅つき相場の様相を呈してきていますので、積極的に売買してもリスクだけが高まりそうですでに積極的な取引は控えはじめています。
しかし何もしないのもつまらないので、今年は年末のアノマリーに賭けてみようということで月初からNZドル円の買いを仕掛けてみています。
Data Equityclock.com
とにかくこの年末NZドル円買いというのはシーズナルサイクルだけに依存した取引方法であり、過去20年のデータでみますと12月は圧倒的に上昇し1月も初旬まではその動きが続くという結果を利用したものとなります。
実際NZドル円のここ10年の成果でいいますと年末上昇して終わったのは8回で、8勝2敗という好成績、ドル円の6勝4敗よりはかなり高い確率であることがわかります。
あくまでもこうしたデータは過去のものですから、今年ワークするかどうかは全くわかりませんが、一応ストップロスを常に入れて買ってみることにしました。
すでに二回リカクというこらえ性のなさを露呈
■NZドル円1時間足
まだはじめて3日ばかりの状況ですが、2日の東京タイムに前週の価格から見て比較的エントリーしてもよさそうなところであった70.50円で最初に買いを入れてみました。
その後順調に上昇したもののちょっと押しが入りその後3日の夕方Londonタイムに上伸して短時間のボリンジャーバンドの上値をつけたことからとうとう我慢できずに一旦リカクしてしまいました。
案の定その後トランプ発言などを受けて相場は下落し4日の夕刻の17時に再度70.500円に接近したことからこれこそ押し目とばかりまた買いを入れました。
そして5日東京タイムの9時すぎに71.432円の高値を付けたことからこれまた我慢できずにリカクしてしまいました。四六時中スキャルとデイトレにいそしんでいる私としてはそのまま放置しておくことがどうしてもできずに利益がそれなりに出ますとリカクしてしまうわけです。
Buy & Holdは避けて利益がでたらリカクして買いなおす方針を続行
ただ、EquityClock.comのデータをよくよく見ますと年末までリニアに上昇するわけではないのでとにかく利益が出たらリカクするのはどうやら間違いのないものになりそうです。
12月中盤からは過去のデータではさらに上昇しそうですので、ここからはトレーリングストップを置いて再度買いを入れてみたいと思います。
結果どうなったかは今月後半にご報告しますが、8割の確率で上昇するというのは為替の世界ではかなりの高確率ですのでチャートの形状から見てもこれは一旦トレンドフォローで乗ってみる価値はありそうな状況です。
NZドルはなぜ12月に上昇するのかいまだにそのアノマリーの謎が解けていませんが、彼らが夏の季節を迎えることとなんらかの関係がありそうで、実は我々が気づいていない理由が隠されているのではないかと考えています。
例年米ドルは年末にかけてかなりの需要があることか円に対しても上昇しやすいわけですが、豪ドルは同じ南半球でもそこまで高確率で上昇するわけではなく、NZドルが圧倒的な上昇実績を誇っています。
対米ドルでも似たような状況ではありますが、今年はチャートの形状から見ても円に対してNZドルを購入するのがやはりお勧めになりそうです。
ベストな売買法としてはとにかく安値に戻ったところで買いを入れるものの、上げが大したことがないようであったら、やはりただ我慢をするよりは一旦リカクして入りなおすのが間違いない方法ではないかと思っています。
いまどきずっと抱えっぱなしのスイングトレードはなかなか流行りませんから利益がとれることのほうを優先するのが間違いないのではないでしょうか。
例年こうしたアノマリー取引などまったくやらないのですが、さすがに今年は為替の動きが限定的でしたのであえて挑戦してみた次第です。決して真似ろという意味でご紹介しているわけではありませんが、結果をご期待ください。
(この記事を書いた人:今市太郎)