昨年12月初旬に年末相場のアノマリーで非常に上昇確率が高いNZドル円を買ってみたという報告をしました。
前回のコラムでも既にご報告したとおり上昇したところでは二回ほどリカクしてしまいましたが、その70.900円に下落したところでとにかくそのまま保有してみることにしクリスマスの手前でリカクして見事利益を確保することができましたので今回はそのご報告をしてみたいと思います。
結果論から言えば感謝祭トレードは間違いなかった
■NZドル円日足
推移こうしたトレードはあくまで結果論ですから、常にあたるわけではないのですが、今年も感謝祭前後に買ってクリスマスの前に売ればなんとか2円強ぐらいの利益を得ることはできたことになります。
ただ実際にトレードしていますと上昇しても逆戻りする瞬間が結構多く12月初旬から2回買っては上昇局面でリカクし、10日の日に押し目を作った時にさらにすかさず70.900円レベルで仕込んだものを72,600円レベルでリカクすることができた次第です。
■NZドル円15分足
12月推移上のチャートを見ていてもわかりますが、比較的簡単にピークをつける動きになることから、何度もくじけて12月中盤でリカクしそうになりましたが、とにかくほかの通貨が動かないのでそのままクリスマス前まで保有しつづけてなんとか72円台でリカクすることができたというわけです。
ただ、後から考えれば13日の日にすでに72.600円台をつけたところでリカクしていればそれですべては事足りていたわけですから、正直なところ日柄で引っ張って我慢する必要はなかったことを改めて反省させられます。
この動かない12月の為替相場の中で勝率8割以上をキープするNZドル円の感謝祭トレードですから、我々が判らないなかでなにか明確な上昇理由があるのでしょうが、8割以上の勝率があるのであればしっかりストップロスを置いて乗ってみるのもひとつの方法であることがよくわかりました。
実はこの感謝祭トレードは米国NYダウや日経平均も勝率が極めて高く、この二つ野市場も完全に今年はアノマリーをばっちり示現させることになっています。
実際にトレードしてみた感想としてはチャートにとりついてチェックするよりもある程度上昇した時点でトレーリングストップを設定し下がり始めたら躊躇なくリカクしてしまうといった割り切りが重要になりそうです。
年末までのトレードと思い込むとどうしてもクリスマス前まで、あるいはクリスマス後までポジションを引っ張って維持したくなるものですが、期間に固執するのはほとんど意味がないようです。
やはり一定の利益を確保できたらあまりこだわらずに実現益を確保するほうを重視するのが正しいやり方といえます。
6勝4敗のドル円では買い場所によって成果はまちまち
■ドル円15分足
12月推移今回まったく実施しなかったドル円はこれまで6勝4敗の実績が感謝祭トレードですが、こちらのほうは確かに結果が微妙で109円レベルで11月末に買ってしまうと実に13日ごろまでは完全に逆ザヤになってしまい、トレーリングストップを設定すれば簡単にリカク、損切の対象になってしまったはずです。
逆に108,500円レベルで購入することができれば1円近く抜くことができたわけで、こうなると感謝祭トレードというよりは単純に押し目を買って高値で売るだけと同じ作業になっていたであろうことがわかります。
もともと上がるか下がるかの勝率は5割ですから、6割の勝率となるとそれほどの確率ではないことを改めて感じさせられる結果となっています。多少はご参考になりましたでしょうか。
いくらとれるかは全くわかりませんが、ニュージーランドドル円についてはある程度こうした感謝祭買いはワークするようで、今年どうなるのかについてはまたそのタイミングで注目していきたいと思います。
(この記事を書いた人:今市太郎)