読み込み中...
「ゼロサム」とは取引プレーヤーの一方が利益を得た場合、もう一方のプレーヤーが同額の損をし、全体としてプラスマイナスゼロになるということを言います。
この言葉は、「レスターサロー教授」が執筆した「ゼロサム社会」という本で有名になったものです。経済成長が停止し、資源や冨の総量といったものが一定の社会の中では、ある者が大きな利益を得た場合、他の者がその分だけの不利益を被る社会になる。という事の説明のために使われた言葉が「ゼロサム」です。
為替は実需に基づく取引もあり、適正な価格での売買を考えた場合には、一方的に損をするプレーヤーがでるとは言い切れない部分もあるのが実情となります。
ただし「投機的」に相場の上昇や下落を狙って売買をしているプレーヤーにとっては、まさにゼロサムという言葉が当てはまります。
トレードによって利益が得られるということは、誰かが同額の損失を被っていることは正しいと言えます。つまり、限られた利益をめぐっての、見えない相手との取り合いを行う事になるのです。
それだけにFXは心理戦の部分も大変大きく、相手がどのようなポイントに利益確定や損切りを置いているのかを含めて、探りあいが勝負の決め手となります。
これが、「ＦＸはマネーゲーム」と揶揄される一因になっているとも言えます。
