財政破綻とは、国の予算に対して歳出が超過して国家予算が組めないことを言います。
日本も近年、東日本震災のときに当時の野田首相が「このままいけば、日本はギリシャのようになる」と言ったことが記憶に新しいと思います。
国際的な財政破綻の定義
第二次大戦後に財政破綻をした国は多数ありますが、それは国際通貨基金、IMFの支援の下に立ち直りをしています。近隣の諸国では東南アジア通貨危機の際に、韓国がIMFの管理下に入りました。
それは、日本とIMF、ADBの支援の下で再建を果たしています。IMFの定義では、その国の債券の支払いが滞ったときに財政破綻とみなすと規定をしています。
すなわち、債券の利払いをその国家ができなくなった場合、財政破綻と言います。英語ではデフォルトといいます。
つまり、国家が発行した債券の利払い、償還が出来なかった場合はデフォルトとしています。
ギリシャの問題
先の欧州債務危機においてはECB、ヨーロッパ中央銀行がいわゆるPIIGSの債券を買い取りましたが、その額は巨額のものとなります。
当然、ギリシャの債券もECBは抱えているのですがECBの内規によって国際的格付け機関、S&Pなどがデフォルトと認定した場合はその債券は保有することができなくなっています。
つまり、欧州債務危機イコール、ヨーロッパの危機になり得るのです。ですから、ギリシャは債券の利回りや償還ができなくても、IMFはおいそれとギリシャをデフォルトと認定することができなくなっているのです。
日本の場合
日本も国家財政が不安な状態になっています。日本の場合、債券の利払いや償還に問題はないとされていますが、現時点では2030年ころには債券の利払いのために国家予算が全部なくなってしまうのは予想されます。
そのときに国際的な規定である、債券の利払いが停止したときにデフォルトと認定とするIMFはその認定ができないとする根拠は、日本は世界最大の債権国であるということです。
また、今のアベノミクスが失敗した場合はさらに巨額の財政赤字を抱え込むことになります。