四本値とは、始値、終値、高値、安値の4つの値段を指しています。ローソク足を見れば、4本値をすべて一度に確認することができます。
始値と終値
始値は、特定期間の取引において、最初に取引が成立した値段を意味します。通常は、1日の最初に取引が成立した値段を指します。東京証券取引所で取引される株式を例にとると、平日の午前9時に株式市場が開いて、初めに売買が成立した(約定した)値段が始値となります。
いっぽう、終値は特定期間の取引において、最後に取引が成立した値段を意味します。終値がついてから、次の始値がつくまでの期間が長い場合には、重要な経済指標の発表などが行われ、終値と、次の始値との間に大きな差が生まれることがあります。
高値と安値
高値とは、特定期間の取引において、取引が成立した値段のうち、最も高い値段を指します。
いっぽう、安値とは、特定期間の取引において、取引が成立した値段のうち、最も安い値段を指します。高値や安値は、相場の上限、下限の目安となります。高値の場合は、その値段以上で買おうと思ったトレーダーがいなかったことを意味しているからです。高値と安値の差が小さい場合には、相場の動きが小さいことがわかります。
そのため、相場の変動度合いを簡単に把握するために、高値と安値の差が用いられることがあります。
ローソク足と四本値
ローソク足では、中央部のボックスの上下が始値、終値を表しています。価格下落時には上が始値、価格上昇時には下が始値となります。
また、ローソク足から上に伸びるヒゲの先が高値、ローソク足から下に伸びるヒゲの先が安値を表しています。