ウォールストリートは、米国ニューヨーク州マンハッタンにある金融街のことを言います。元々この名前はマンハッタン島南端の通りの名前でしかありませんでしたが、最近ではブロードウエーの近くまで含めてこの通りとその周辺を指すことが多くなっています。
このウォールストリートにはニューヨーク証券取引所や連邦準備銀行(FRB)が位置しており、世界の大手証券会社や銀行なども集中して立地しており、まさに金融の中心地となっています。
9.11以降は縮小傾向に
2011年の9.11テロ以降は、本社機能をミッドタウンやニュージャージー州に移行させる金融機関が増えており、リスクの分散化が図られています。
為替の世界では「ニューヨーク市場」は「ロンドン市場」に次ぐ規模となっており、扱い額はロンドンには及ばないものの、「基軸通貨」の米ドルを扱うマーケットであるだけに、大きな動きが出る時間帯です。その為、ウォールストリートのインターバンクからは目が離せない状況となっています。
元々は、1652年にオランダの植民地ニューアムステルダムを管轄していた「オランダ西インド会社」が、イギリス人などの攻撃に備えて木材を利用して築いた防護壁に由来する地名です。20世紀に入ると一大金融中心地として、活況を呈することになった街として成長を遂げ現在に至っているのです。