UKとは、The United Kingdomの略であり、イギリスのことを表しています。
ロンドンは世界に名だたる金融市場
イギリスといえば、「斜陽国家」などといわれ、「世界の工場」としての地位から転落し、衰退しつつある国家だとされたことがあります。
しかし、イギリスはロンドンを世界に名だたる金融市場として再生することにより、金融立国となりました。
独自通貨英ポンド使用を続ける
イギリスは、EUに加盟している国の1つです。EU域内では、ドイツやフランス、イタリアなどの多くの国で、共通通貨ユーロを採用しています。
しかし、イギリスはユーロ導入には否定的で、自国通貨のポンドを利用し続けています。
確かに、ドイツのような輸出産業が発達している国であれば、自国の強い通貨を使用するよりも、相対的に安い為替レートになるユーロを使用したほうが得になりますが、イギリスのように、輸出産業への依存度が小さい国では、ユーロ採用のメリットはあまりありません。
ギリシャ危機のような他国の財政危機による為替レートの変動の影響をあまり受けずに済むことも考えれば、イギリスがユーロを採用せず、英ポンドを使い続けるのには一理あるといえます。
政治情勢が不安定になることも
イギリスでは、2大政党制の時代が長かったのですが、近年、いずれの政党も、第3党と連立するなどの工夫をしないと、政権を樹立・維持するのが難しくなってきました。2大政党制の時代が長かったこともあり、各政党の政策には大きな隔たりがある場合も少なくありません。
そのため、政治がなかなか前に進まない自体が起こる可能性もあります。英ポンドを通貨ペアに含むFX取引など、イギリスに関する取引を行う場合には、政治情勢にも意識を向けておく必要があります。