TTMとは銀行が外国為替取引を行う際に顧客に対して基準として用いるレートのことをいいます。
国内では通常仲値とも呼ばれるもので、メガバンクが毎朝9時55分前後の為替レートを参考に決定します。
このTTMは通常10万ドル未満の外国為替取引に使われるレートであり、10万ドル以上の大口取引の場合は銀行と企業との間で別個に決められることになります。
FXの世界では大口取引先はインターバンクと常に連絡を取り合いながら売買をしていますので、リアルタイムの売買レードがでることになりますが、それ以外の小口の輸入業者などはこのレートの影響をうけ、仲値前に売買を持ち込むと前日のレートでの取引を余儀なくされることから、通常仲値以降に売買を持ち込むこととなり、10時以降に国内市場では動きがでることが多くなります。
また地方銀行なども同様の動きをすることがあり、為替市場はそのトレーダーのビジネス規模で動きがでる時間帯が微妙に異なるケースがあるのです。
また個人投資家も店頭FX業者を利用して円をドルにして非常に安いコストで現受けとして現金を受け取ることができるため、海外旅行などでの外貨の現金需要に銀行を通さずFX業者を利用するケースも登場してきている状況にあります。