FX業者は、以前には取引の数量に応じた取引手数料を「利益の源泉」として設定した時期がありました。
しかしながら国内における熾烈な競争環境の中で、殆どの店頭FX業者は取引手数料無料を打ち出すようになり、それに影響を受ける形で取引所FXの業者もこうした流れに追随することとなったのです。
こうしたことから取引手数料を徴収するのはほんの一部の店頭FX業者と、証券系FX,外資系証券FXの数えるのほどの会社になっているのが現状です。
徐々に普及しつつあるNDD方式
しかし「NDD方式」の普及とともに、取引手数料をスプレッドのマークアップから外だしにする動きが出始めており、話題になっているのです。
この9月からFXCMジャパンがNDD方式のスプレッド提供に関して自社のマージンを外だしにしてマークアップをやめることを発表しています。
この結果ドル円では1万通貨で20円程度のマージンが発生しますが、そのかわりにインターバンク直結のスプレッドはゼロになったりマイナスになったりすることもあり、すべてインターバンクのコスト次第となることが決まっています。
また「セントラル短資FX」では「ウルトラFX」という口座ですでに同様のNDD方式でマージンを外出しにすることにより同様のマイナススプレッドやゼロスプレッドを利用者に提供しはじめているのです。
こうした動きが大きなムーブメントになるかどうかはまだはっきりしませんが、スプレッドからマージンを外して別立てにすることがユーザーから支持されればこうした動きが加速することも期待されています。