TOPIXとは、「東証株価指数」のことであり、東京証券取引所第1部に上場している全銘柄の時価総額合計を銘柄数で割って求められるインデックスです。
TOPIXは日経225よりも信頼されることがある
TOPIXと並んで、日本の株式市場の動きをとらえる代表的なインデックスとして、日経225があります。日経225は、225銘柄しか含まれていないのに対して、TOPIXには東証1部上場の全銘柄が含まれています。
また、日経225が株価を単純平均しているのに対して、TOPIXは時価総額を考慮して求められるインデックスです。
したがって、日経225よりもTOPIXのほうが、東証第1部の実態をより正確に反映していると考えられることがあります。
1968年4月01日が基準で、管理がラク
TOPIXは日経平均株価のように、「○○円」という形では表現されません。TOPIXの値は、1968年4月01日の値を100とした数値で表現されます。そのため、投資になじみのない人にとっては、TOPIXは理解しづらいケースがあります。
しかし、TOPIXは対象銘柄を選定する必要がないことから、管理がラクだというメリットがあります。また、人為的にインデックスの継続性が損なわれづらいため、過去のデータを分析する場合などにも有益な指標です。
あくまで東証1部上場企業のみが対象
TOPIXは市場全体の動きを把握しやすいインデックスだ、ということは言えますが、あくまでも東証1部上場企業のみを対象としている点には要注意です。
つまり、TOPIXが上昇していても、東証マザーズ市場などの新興株市場が下落している場合などがあります。したがって、東証1部以外の企業に投資を行う際には、TOPIXに振り回されないように注意が必要です。