東京オリンピック(2020年)とは、日本の首都東京で開催される2回目の夏季オリンピックです。
経済効果に期待
オリンピック開催に伴って、国外から多数の外国人が日本を訪れることが期待されます。オリンピックの観客や選手のみならず、各種メディアなども長期滞在することから、ホテル業などの需要増大が見込まれています。
こうした思惑から、株式市場でも「オリンピック関連銘柄」として、オリンピックに向けたインフラ整備を行う企業などに買いが入ることがあります。
こうした経済効果が発生することは、オリンピック開催のメリットの1つですが、オリンピックが終了した後に、スタジアムの保守管理などに多額の費用が掛かり続ければ、結局あとからマイナスの効果が出てしまう可能性があります。
実際、アテネ五輪(2004年)で使われたスタジアム等がそのまま放置されているケースがあるなど、設備をオリンピック終了後も有効活用できるかどうかにも配慮が必要です。
日本の情報を世界に発信するチャンス
オリンピック開催期間中は、オリンピックの競技のみならず、開催国の文化などについても、諸外国で報道される機会が増えます。
したがって、東京オリンピックの開催をチャンスととらえ、日本文化を世界に発信することができれば、オリンピック閉幕後の観光客誘致などへの効果も期待できます。
すでに、日本文化の中でも、「クールジャパン」と呼ばれるアニメやマンガなどの文化が、ヨーロッパ諸国を中心に高い関心を集めています。こうした新たな文化に加えて、織物や陶磁器産業といった、日本の伝統工芸などにも関心を深めてもらうことができれば、日本が観光立国として成長していく道筋にもつながります。