「タカ派・ハト派」とは、もともとは政治用語になります。
簡単にいえば政治信条がはっきりしている人のことを「タカ派」と呼びましたが、一般的には戦争や好戦的な人のことを「タカ派」と言います。
それに対して平和主義や武力行使に対して慎重な人のことを「ハト派」といいます。日本では今、安保法制の成立の可否が注目されていますが、この法案の成立の可否は金融市場には大きく影響する事になります。
こういった意味がありますが、「タカ派・ハト派」という言葉は金融用語でも使われています。
金融用語でのタカ派・ハト派
一般的に経済の見通しを強気にみている人を「タカ派」と呼びます。これは、強気にみているということは、金融引き締めや利上げに対して積極的に行おう言う人のことをいいます。
反対に「ハト派」は現況の経済に対して慎重な見方をする人のことをいいます。つまり、利上げを慎重にする、ないしは、利下げをする、金融緩和を行う、金融緩和の解除に消極的な人のことを指します。
現在の、アメリカの「FRB」議長である「イエレン氏」は典型的な「ハト派」に人になります。ですから利上げには積極的には行わないという見方が一般的になります。
また、前任の「バーナンキ氏」も思いきった「金融緩和」政策をとりましたのでハト派として有名になります。
ですから二代ハト派が続いていますのでこの秋にも予定されている「FRB」の金利引き上げには日本ではかなり積極的に報道をされていますが、報道されている当人はかなりの慎重派になります。ですから日本の報道の過熱ぶりには話半分で聞くことが肝要になります。
日本での安保法制
あまり「タカ派・ハト派」には関係がない話になりますが、日本の安倍首相は昔から「タカ派」として有名な人になります。すなわち、武力行使等に積極的な政治家になります。
しかし、日本ではご存じの通り「ハト派」の国民性がありますのでその支持率を相当安倍首相は気にしているのです。