金融の世界でスワップといえばスワップ取引のことを意味します。
これは予め決められた条件をベースにして将来の一定期間についてキャッシュフローを交換する取引のことです。
スワップには、主に4つの種類があります。
1.「金利スワップ」:同一通貨のキャッシュフローを交換する
2.「通貨スワップ」:異なる通貨のキャッシュフローを交換する
3.「為替スワップ」:為替と反対方向の先物為替を組み合わせる
4.「クレジットデフォルトスワップ」:デリバティブの一種で取引株式や債券のデフォルト時に備える保険のような形態をとる
各国の金利差を払う・受取る
為替の世界ではスワップというと真っ先に思い出すのがスワップ金利であり、これは二つの通貨ペアの金利差のことを表しています。
低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買えば「一晩の保有」で、このスワップ金利を受け取ることが可能となります。以下の図ですと、豪ドル円を買った場合、3.5%の金利差分を受け取る事ができます。
スワップ金利は毎日微妙に変化し、国の政策金利が変われば大幅に改定されることとなります。
FX業者との相対取引におけるスワップ金利は、FX会社との個別の契約毎に異なります。売りと買いとでも業者のマージンが含まれることになるため、スワップポイントは、業者間で大きく変化することになるのです。
したがってスワップ金利で利益を得て行くためには、
・取引通貨の設定金利が大きなものかどうか、
・有利なスワップポイントを提供する業者はどこなのか
これらを、事前に調査することが必要となります。