ストップ狩りとは、巨額の損失が発生するのを防ぐロスカットを意図的に発動させ、利益を狙う手法です。
大口のトレーダーが用いる手法
ストップ狩りでは、個人投資家など、比較的少額の資金でFX取引をしている投資家が狙われます。小額投資家は、巨額の損失を被らないよう、一定の水準で自動的に損切りを行う取引の仕方をするのが一般的です。
相場急変時には、巨額の損失が発生する前に、損失が許容できる額のうちに損失確定してしまうのです。大口投資家は、こうした小額投資家のロスカットラインを見抜き、ロスカットを発生させて大量のロスカット注文が出たところで利益を上げます。
通常時には起こりにくい
ストップ狩りをしようとしても、ロスカットラインに到達するまでに逆方向の注文が増えることが考えられます。
そのため、通常時にはストップ狩りをすることが難しいです。大口投資家がストップ狩りを狙ってくるのは、多くのトレーダーが取引を休むタイミングです。
時差の関係で昼間時間帯のエリアにトレーダーが少ないタイミングや、天災や重要発表などにより、相場の動きを見極めるべく取引を控えるトレーダーが増えるタイミングで、ストップ狩りが行われやすくなります。ストップ狩りに合うと、望まないのにロスカットされてしまうことになります。ストップ狩りの気配を感じたら、早めに相場から脱出するなどして、ロスカットを避けると不運な損失を回避できます。
また、取引量の多い(=流動性の高い)通貨ペアでFX取引を行えば、ストップ狩りをされにくくなります。逆に、一部の新興国通貨のような取引量が少ないペアの場合は、簡単にストップ狩りされることがあるので注意が必要です。