スリッページとは、注文した売買の価格と約定した価格がずれてしまい、投資家が不利な為替レートで購入させられる現象のことを言います。
これはある意味でトレーダーにとってのコストとなりますので、本来はスリップしない業者で取引をすることが重要となるのです。
最近では多くの業者がスリップの許容範囲をトレーダー自身設定できるようにしています。
しかし、厳しく設定をすれば約定しないだけになりますので、いずれにしてもトレーダーのコストに繋がることは間違いなく、厳密な意味でスリップしない業者、つまり約定力の高い業者を選択することが重要になってきているのです。
また「指値注文」や「逆指値注文」ではその値段でしか売買できないので、スリッページは起きないと思われがちですが、実際には事前に業者のサーバーに置いた「指値注文」にさえスリッページが起きることがあるのです。
スリップページが多いFX業者を使用していた場合は、業者の乗り換えを考えるべき
スリッページは元々「ネットの取引からくる発注までの時間の誤差」というような説明がなされてきました。しかし、実態はFX業者が保有する「システム基盤が強固なものかどうか?」に起因して生じる業者ならではの問題です。
つまり、しっかりとした「約定力」を誇る業者では、ほとんどスリップが起こらないことも最近明確になってきています。
言い換えると、スリップが起きるFX業者はサーバーのシステムが弱いか、あえて自社の反対売買の都合上スリップを故意に起こしているかのどちらかであり、決してトレーダーにとって好ましい存在ではないといえます。
最近の「NDD方式」の業者では、ほとんどスリップが起きないことも実証され始めていますので、あまりにも多くのスリップが起きる業者の場合は、新たな業者で取引することを真剣に考えるべきともいえます。